Hardox® 500 Tuf鋼板の紹介。極めて優れた強度、硬度、靱性を一枚の鋼板ですべて保証します。

Hardox® 500 Tuf

Hardoxシリーズの最新グレード - Hardox® 500 Tuf耐摩耗鋼板は、優れた強度、硬度、靭性を1枚ですべて実現します。ダンプボディ、コンテナ、鉱業機械、農業機械、ライナーや摩耗部品、各種バケットなど、その価値が世界中で証明されています。Hardox® 500 Tuf 耐摩耗鋼板の詳細はこちら!

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⼨法レンジ

Hardox® 500は4.0~38.1 mmの板厚で、薄板は3.0~6.5 mmの板厚でご用意しています。 寸法の詳細は「寸法プログラム」をご覧ください。

機械特性

鋼種
鋼種
Hardox® 500 Tuf 薄板
板厚
(mmin)
3.0 - 6.50.118 - 0.256
硬度 1)
(HBW)
475 - 505
降伏強度代表値
(MPaksi), 保証されません
1370198
鋼種
鋼種
Hardox® 500 Tuf 厚板
板厚
(mmin)
4.0 - 38.10.157 - 1.500
硬度 1)
(HBW)
475 - 505
降伏強度代表値
(MPaksi), 保証されません
1370198

1) ブリネル硬度(HBW)はEN ISO 6506-1に沿って、切削表⾯の0.5‒3 mm下を測定。
最低⼀試験⽚は熱処理・40トン毎。 供給される鋼板の公称板厚と硬度試験の試験⽚の板厚との偏差は+15未満です。

Hardox®は通し焼⼊れされています。最小コア硬度は、保証された最小硬度の90%です。

衝撃靱性

板厚
(mmin)
板厚
(mmin)
3.0 - 8.00.118 - 0.315
縦⽅向試験、標準衝撃エネルギー、シャルピー 10x10mm V-ノッチ試験⽚。 1)
50 J / -40 °C 2)33 ft-lbs / -40 °F 2)
横⽅向試験、保証衝撃エネルギー、10x10mmのシャルピー試験⽚。 1)
27 J / -40 °C20 ft-lbs / -40 °F
板厚
(mmin)
板厚
(mmin)
8.1 - 38.10.316 - 1.500
縦⽅向試験、標準衝撃エネルギー、シャルピー 10x10mm V-ノッチ試験⽚。 1)
50 J / -40 °C 2)33 ft-lbs / -40 °F 2)
横⽅向試験、保証衝撃エネルギー、10x10mmのシャルピー試験⽚。 1)
27 J / -20 °C20 ft-lbs / -4 °F

1) 衝撃試験は、プレートの場合は6 mm以上、シートの場合は3mm以上の厚さで実行されます。厚さが3〜11.9 mmの場合、サブサイズのシャルピーV試験片が使用されます。規定最⼩値は原⼨の試験⽚(10x 10mm)と⽐較して、試験⽚の断⾯積に⽐例します。衝撃試験はISO EN 148に沿って熱処理・板厚グループごとに実施。3試験の平均。

2) 20 mm の代表値。

化学組成(熱分析)

C *)
(max %)
C *)
(max %)
0.30
Si *)
(max %)
0.70
Mn*)
(max %)
1.60
P
(max %)
0.020
S
(max %)
0.010
Cr*)
(max %)
1.50
Ni*)
(max %)
1.50
Mo*)
(max %)
0.60
B*)
(max %)
0.005

組織は微細結晶粒。*) 意図的合⾦元素。

炭素当量 CET(CEV)

鋼種
鋼種
板厚 (mmin)
薄板
3.0 - 6.50.118 - 0.256
厚板
4.0 - 16.00.157 - 0.630
厚板
16.1 - 25.40.634 - 1.000
厚板
25.5 - 38.11.001 - 1.500
鋼種
鋼種
最⼤ CET(CEV)
薄板
0.38 (0.54)
厚板
0.38 (0.54)
厚板
0.39 (0.55)
厚板
0.44 (0.63)
鋼種
鋼種
標準CET (CEV)
薄板
0.35 (0.52)
厚板
0.36 (0.52)
厚板
0.37 (0.53)
厚板
0.40 (0.59)

公差

Hardox®を見る詳細については、SSAB カタログの保証を参照してください。

板厚

公差は「Hardox® 板厚保証」に準じます。Hardox®保証は厚板についてはEN 10029 Class A、薄板については½ EN 10051の要件を満たします。

⻑と幅

SSABの「⼨法プログラム」に準じます。厚板の公差はSSABがEN 10029に沿って規定するミルエッジの基準または公差に準じます。薄板の公差はEN 10051に準じ、ご希望に応じてさらに狭い公差に対応いたします。

形状

公差については、厚板はEN 10029、薄板はEN 10051に準じます。

平坦度

厚板の公差はEN 10029よりさらに厳格な「Hardox®平坦度保証Class D」に準じます。 薄板については、EN 10051より狭い公差を実現する「Hardox®平坦度保証 Class A」に準じます。

表⾯特性

EN 10163-2、ClassASubclass1に準じています。

納⼊条件

納品条件はQ(焼き入れ)Q+T(調質済み)です。 薄板の標準納品条件は圧延およびミルエッジで、厚板はせん断または熱切断です。

納品要件はSSABカタログ内「Hardox® Guarantees」またはwww.ssab.comでご確認ください。

ファブリケ−ションとその他の推奨事項

溶接、曲げ、機械加⼯

推奨事項は、SSABのカタログ(www.hardox.com)をご覧いただくか、テックサポート(英⽂のみ)まで、お問い合わせください。

曲げ性は「Hardox®曲げ保証Class E」に準じます。薄板の曲げ性は「Hardox®曲げ保証Class A」に準じます。

Hardox®耐摩耗鋼板は 熱処理向きではありません。 機械特性は、焼き入れおよび必要に応じてその後の焼き戻しにより生まれます。 納品条件として記載されている特性は250ºCを超える温度にさらされた後は維持されません。

本製品に溶接、切断、研削、その他の加工を行う際は、適切な安全衛生予防策を取らなければなりません。 特に防錆塗装を施した鋼板の研削時には、粒子濃度の高い粉じんが生じる場合があります。
強靭なHardox® 500 Tuf鋼製の赤いトラックボディの背面に浮かび上がるHardox® 500 Tufのロゴマーク。

積載量アップ

Hardox® 500 Tuf鋼板採用のダンプボディやバケットで積載量アップを実現できる理由は何でしょう?その理由は、高い耐久性を維持したまま、板厚を下げ、重量を軽減することで、機材の軽量化を図ることができるからです。

無料の技術アドバイスを入手

その威力を実際にご覧ください

Hardox® 500 Tufが最も過酷な条件下で巨大な岩に立ち向かうとどうなるかをご覧いただけます。Hardox ® 500 Tufの違いをぜひご体感ください。

Hardox® 500 Tufのロゴをすくい上げる、超強靭なHardox® 500 Tufで作られた大型のローダーバケット。

耐用年数が向上

Hardox® 500 Tufは、400 HBWのAR 鋼板に比べて2倍の耐用年数、450 HBWの鋼板と比較して最大50%長い耐用年数を実現します。修理およびメンテナンス費用の削減が期待できます。

詳しくは当社にお問い合わせください

Hardox® 500 Tufでティッパーやダンプボディの積載量を増やし、耐用年数を向上

ビジネスのレベルアップ?重量構造物の耐摩耗性と車体の軽量化の両方を実現?支持構造を低減または排除?OEMメーカーMantella社はそのすべてを実現しています。Stratosphereトレーラー本体を365 kg(805 lbs)軽量化した秘訣をご覧ください。車両重量を減らすことで、積載量を増やしながら、輸送量1トンあたりの燃料使用量を減らし、道路を走行する回数を減らすことができます。

Hardox® 500 Tufをダンプトラックに採用する理由をご覧ください

Hardox® 500 Tufでバケット、ディッパー、アタッチメントの積載量と耐用年数を向上

生産性向上を望むなら、優れた強度、硬度、靭性を兼ね備えたHardox® 500 Tufに勝るものはありません。また、400ブリネル鋼や従来のAR鋼を使用した場合と比較して、アタッチメントが最大100%向上することが期待できるため、消耗品や高額な修理費に悩まされることもありません。スウェーデンのFronteq社と デンマークのSjørring社がバケットの生産性向上と摩耗寿命アップを実現した秘訣をご紹介します。

Hardox® 500 Tufがバケット・アタッチメントに最適な理由
真っ青な空を背景に並ぶ、Hardox® 500 Tuf鋼製のボディを持つ黄色の採掘用運搬車。

掘削現場で高い生産性を実現するHardox® 500 Tuf

大切な掘削機械が毎日過酷な状況に置かれても、高い生産性と収益性を維持できるでしょうか?Schlam社は20%の積載量アップを実現しています。Hardox® 500 Tufを掘削運搬トラック車体に採用することは、投資の保護につながります。475~505HBWの狭いブリネル硬度域を保証し、-20℃での衝撃エネルギーは27J(-4°Fで20ft-lb)、-40℃での代表値は50J(-40°Fで37ft-lb)と、低温環境下での利用に最適です。

研摩性の高い廃棄物を捨てる、Hardox® 500 Tuf鋼製の赤いダンプトラックのボディ。

リサイクル現場で活躍するHardox® 500 Tuf

Hardox® 500 Tufを使用したコンテナは軽さと強さを兼ね備え、リサイクル現場のあらゆる困難にも立ち向かいます。フィンランドのFerreus社はHardox® 500 Tufを採用して、コンテナ重量を1メートルトン (1.1トン)削減することに成功しました。スティールスクラップ、鉄筋入りコンクリート、解体スクラップ等の大型で鋭利な素材も、Hardox® 500 Tufには太刀打ちできません。どんなに過酷な素材を積載した後でも、リサイクルコンテナの形状が損なわれることはありません。

Hardox® 500 Tufのリサイクル用途はこちら
耐摩耗鋼Hardox® 500 Tuf製のドラムを搭載したセメントミキサーラック。

Hardox® 500 Tuf でコンクリートミキサーの稼働性を向上

Hardox® 500 Tufをコンクリートミキサーに採用することで、ミキサーの軽量化と耐久性が向上します。ドイツのStetter社は、ミキサードラムの軽量化を実現したことで、その成果を身をもって実感しています。Hardox® 500 TufはHardox® 400やHardox® 450よりさらに優れた硬度を誇るため、板厚を薄くし、優れた摩耗寿命をそのままにドラムの重量を軽量化する、もしくは、 板厚をそのままにドラムの寿命を延ばすことが可能です。いずれの場合も、Hardox® 500 Tufはコンクリートミキサードラムの競争力を高めます。

Hardox® 500 TufがOEMやエンドユーザーにもたらす利点をご覧ください。

Zetterbergs社の新ティッパートラック車体、Hardox® 500 Tuf採用で20%の軽量化と40%の寿命アップを実現

Zetterbergs社はさまざまなダンプトラック車体、ティッパートラック、ティッパートレーラー、平台車、ごみ収集車上部構造の開発、製造、販売を行っています。 同社は1923年にスウェーデンで誕生しました。 強力なアイディア、高次な思考力、たゆまぬ努力により、Zetterbergsはこの分野をリードする企業への成長しました。

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Hardox® 500 Tuf採用大型バケットで超過酷な作業を簡単に

Fronteq社(旧 Götene Ufo社)の Hardox® 500 Tuf製掘削機バケットは、最も過酷な環境でも最大限の能力、体積、耐久性を発揮し、最大8%の軽量化を可能にする、革新的製品です。

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掘削機バケットメーカーChangWoon、Hardox® 500 Tuf採用で軽量化と寿命アップを実現

バケットに使用する鋼板の厚みを薄くして、耐用期間を延ばすことは 難しいとされてきました。 しかし、ChangWoonはS45C (S355, G50) 鋼板からHardox® 500 Tufに切り替えることで、摩耗寿命を最大40%伸ばすことに成功しました。

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高寿命のHardox® 500 Tuf製スティールコンテナ

摩耗に強い軽量スティールコンテナは、支持構造不要で、製造コストを抑え、積載量をアップさせます。 Hardox® 500 Tufをフックリフトコンテナに採用し、これらすべてを実現したFerreus社の事例を紹介します。

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Sjørring社の軽量HYPERバケットで生産性向上

アップグレードによって得られる大きな差。Sjørring社が、新しいバケットシリーズの素材をHardox® 450からHardox® 500 Tufに変更したところ、バケット重量と燃料使用量を削減しながら、積載量と性能を向上させることができました。

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Kempf社、Hardox® 500 Tuf採用のダンプトレーラーで躍進

ドイツのトレーラー車体メーカーKempfはより耐久性があり、顧客と自社の成長をサポートするダンプトレーラーを製造するため、より高いグレードのHardox®鋼-Hardox® 500 Tuf-に切り替えました。 この結果、 摩耗軽減、積載量アップ、性能向上を実現しました。

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A wheel loader made in Hardox® steel in a quarry carrying a gigantic rock

大型バケットメーカーWinkelbauer社 - 新Hardox® 500 Tuf耐摩耗鋼板で磨耗に打ち勝つ

オーストリアのWinkelbauer GmbH社は欧州市場向けに大型バケットをはじめとする建築機械を供給する主要企業です。 同社は早い時期からSSABの新耐摩耗鋼板グレードHardox® 500 Tufを採用しています。 新素材へのアップグレードにより、Winkelbauer社の顧客は機械の積載能力と耐用期間の向上を実現しています。

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あらゆる摩耗素材で耐用年数アップ

SSABのHardox® WearCalcソフトウェアを使用して、Hardox500 Tufを採用した場合の耐用年数を算出し、より硬度値の低い一般的な耐摩耗性鋼板と比較することができます。花こう岩を使用した滑り摩耗に基づいた計算では、

  • 450 HBWの素材より耐用年数が30~50%アップし、さらに
  • 一般的な耐摩耗性鋼板の硬度値である、400 HBWの素材より、耐用年数が85~100%向上します。

石炭、鉄鉱石、石灰岩、砂、ガラス、金属を含んだ家庭ゴミ等、その他の摩耗素材についても、同様の計算を行うことができます。

高強度AR鋼Hardox®耐摩耗鋼板の各鋼種の摩耗とコスト削減を計算するために使用されるHardox® WearCalcアプリの画像3点。
手袋をはめた手で、丈夫な耐摩耗鋼板製の重い金属チェーンを操作する溶接工のクローズアップ。

優れた作業性:工場での信頼性と生産性

Hardox® 500 Tufは平坦度、板厚、曲げ性能で極めて一貫した特性を保証する、清浄鋼です。Hardox保証をダウンロードして、予測可能な鋼材加工が真実であることをお確かめください。
Hardox® 500 Tufへのアップグレードはスムーズに行うことができます。通常の溶接法が使用でき、板厚 38.1 mm (1.5 in.) 以下は予熱が不要です。
切断および機械加工についても同様のため、Hardox® 500 Tufへのアップグレードはスムーズです。Hardox®溶接パンフレットをダウンロードして詳細をご覧ください。

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