Hardox® 600
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過酷な摩耗に適した高硬度・高靱性鋼板
Hardox® 600は公称硬度600 HBWで極めて高い衝撃靱性を誇る耐摩耗鋼板です。
特に過酷な摩耗条件に適し、切断や溶接が可能なため、高性能用途で優れた力を発揮します。
鋼種 | 板厚 (mmin) |
硬度 1) (HBW) |
---|---|---|
Hardox® 600 薄板 | 3.0 - 6.00.118 - 0.197 | 570 - 640 |
Hardox® 600 厚板 | 6.0 - 51.00.236 - 2.008 | 570 - 640 |
Hardox® 600 厚板 | 51.1 - 65.02.012 - 2.559 | 550 - 640 |
1) ブリネル硬度(HBW)はEN ISO 6506-1に沿って、切削表⾯の0.5‒3 mm下を測定。最低⼀試験⽚は熱処理・40トン毎。 供給される鋼板の公称板厚と硬度試験の試験⽚の板厚との偏差は+15未満です。
Hardox® は通し焼⼊れされています。最低中⼼硬度は保証されている最低表⾯硬度の90%です。
鋼種 | C *) (max %) |
Si *) (max %) |
Mn*) (max %) |
P (max %) |
S (max %) |
Cr*) (max %) |
Ni*) (max %) |
Mo*) (max %) |
B*) (max %) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
薄板 | 0.40 | 0.50 | 1.0 | 0.015 | 0.010 | 1.20 | 1.50 | 0.60 | — |
厚板 | 0.47 | 0.70 | 1.50 | 0.015 | 0.010 | 1.20 | 2.50 | 0.70 | 0.005 |
鋼種 | 薄板 | 厚板 | 厚板 |
---|---|---|---|
板厚 (mmin) | 3.0 - 6.00.118 - 0.197 | 6.0 - 35.00.236 - 2.008 | 35.1 - 65.02.012 - 2.559 |
最⼤ CET(CEV) | 0.52 (0.72) | 0.57 (0.69) | 0.61 (0.87) |
標準CET (CEV) | 0.48 (0.64) | 0.55 (0.66) | 0.59 (0.85) |
公差は「Hardox® 板厚保証」に準じます。Hardox®保証は厚板についてはEN 10029 Class A、薄板については½ EN 10051の要件を満たします。
SSABの「⼨法プログラム」に準じます。厚板の公差はSSABがEN 10029に沿って規定するミルエッジの基準または公差に準じます。薄板の公差はEN 10051に準じ、ご希望に応じてさらに狭い公差に対応いたします。
公差については、厚板はEN 10029、薄板はEN 10051に準じます。
厚板の公差はEN 10029よりさらに厳格な「Hardox®平坦度保証Class E」に準じます。薄板については、EN 10051より狭い公差を実現する「Hardox®平坦 度保証ClassB」に準じます。
EN 10163-2、ClassASubclass1に準じています。
納期はQ(焼き)Q + T(焼き戻し)です。 Hardox®鋼板のエッジは、せん断または熱切断によって提供されます。 Hardox®鋼板の標準的な納品要件は、圧延およびミルエッジです。
納品要件はSSABカタログ内「Hardox® Guarantees」またはwww.ssab.comでご確認ください。
溶接、曲げ、機械加⼯
推奨事項は、SSABのカタログ(www.hardox.com)をご覧いただくか、テックサポート(英⽂のみ)まで、お問い合わせください。
Hardox®600は熱処理には適していません。機械的特性は、焼き戻しと、必要に応じてその後の焼き戻しによって生成されます。納品条件として記載されている特性は、プレートの場合は250℃、シートの場合は150℃を超える温度にさらされた後は維持されません。
本製品に溶接、切断、研削、その他の加⼯を⾏う際は、適切な安全衛⽣予防策を取らなければなりません。特に防錆塗装された鋼板の研削時には、粒⼦ 濃度の⾼い粉じんが⽣じる場合があります。