曲げ加⼯・溶接可能な耐摩耗鋼板。
Hardox® 500 は公称硬度500 HBWで曲げ加⼯・溶接可能な耐摩耗鋼板です。より⾼い耐摩耗性が要求される⽤途に適しています。Hardox® 500は優れた加 ⼯性と靱性を維持しながら、最⼤積載量と耐⽤年数を向上させます。
1) ブリネル硬度(HBW)はEN ISO 6506-1に沿って、切削表⾯の0.5‒3 mm下を測定。
最低⼀試験⽚は熱処理・40トン毎。
供給される鋼板の公称板厚と硬度試験の試験⽚の板厚との偏差は+15未満です。
2) Hardox® 製品の厚さ2.5 mm未満では、硬度試験は実施されず、保証されません。表に示されている厚さ2.5 mm未満の硬度値は、引張強度からの変換値です。詳細については、データシート 2067- Hardox耐摩耗シートの硬度変換をご覧ください。
供給される鋼板の公称厚さと硬度試験の試験片の厚さの偏差は+ 15mm未満です。
Hardox®は通し焼⼊れされています。最小コア硬度は、保証された最小硬度の90%です。
1) 衝撃靱性は別途同意により測定。板厚3~11.9mmのものについては、サブサイズ、シャルピー衝撃試験片(V-ノッチ)が使用されます。規定靱性は原寸の試験片( 10 x 10mm)と比較して、試験片の断面積に比例します。衝撃試験はISO EN 148に沿って実施。3試験の平均。
組織は微細結晶粒。*) 意図的合⾦元素。
公差は「Hardox® 板厚保証」に準じます。Hardox®保証は厚板についてはEN 10029 Class A、薄板については½ EN 10051の要件を満たします。
SSABの「⼨法プログラム」に準じます。厚板の公差はSSABがEN 10029に沿って規定するミルエッジの基準または公差に準じます。薄板の公差はEN 10051に準じ、ご希望に応じてさらに狭い公差に対応いたします。
公差については、厚板はEN 10029、薄板はEN 10051に準じます。
厚板の公差はEN 10029よりさらに厳格な「Hardox®平坦度保証Class C」に準じます。薄板については、EN 10051より狭い公差を実現する「Hardox®平坦 度保証ClassA」に準じます。
EN 10163-2、ClassASubclass1に準じています。
納品条件はQ(焼き⼊れ)Q+T(調質済み)です。Hardox® 鋼板のエッジは、がせん断または熱切断でお届けします。厚みが80mmを超える場合は通常 ミルエッジでの納品となります。Hardox® 薄板の標準納品条件は圧延およびミルエッジです。
納品要件はSSABカタログ内「Hardox® Guarantees」またはwww.ssab.comでご確認ください。
溶接、曲げ、機械加⼯
推奨事項は、SSABのカタログ(www.hardox.com)をご覧いただくか、テックサポート(英⽂のみ)まで、お問い合わせください。
厚板の曲げ性は「Hardox® 曲げ保証Class F」に準じます。薄板の曲げ性は「Hardox® 曲げ保証Class C」に準じます。
Hardox® は熱処理向きではありません。機械特性は焼き⼊れ、および必要に応じてその後の焼き戻しにより⽣まれます。納品条件として記載されて いる特性は250ºCを超える温度にさらされた後は維持されません。.
本製品に溶接、切断、研削、その他の加⼯を⾏う際は、適切な安全衛⽣予防策を取らなければなりません。特に防錆塗装された鋼板の研削時には、粒⼦ 濃度の⾼い粉じんが⽣じる場合があります。