Strenx® 1100 製品グループ
Strenx® 1100は最低1100MPa(160 ksi) の降伏強度を持つ構造用鋼板のシリーズです。高性能リフティング装置に適しています。
Strenx® 1100は最低1100MPa(160 ksi) の降伏強度を持つ構造用鋼板のシリーズです。高性能リフティング装置に適しています。
適した用途
高性能リフティング装置および軽量の輸送装置
製品の種類
熱間圧延薄板鋼板、鋼板、冷間圧延薄板
板厚レンジ0,8 - 40 mm (0.031’’ – 1.57’’)
STRENX® 1100 E
優れた衝撃靱性
移動式クレーンや軽量の輸送装置や構成材など、高性能リフティング装置に最適
衝撃靱性 27 J/-40°C (20 ft-lb/-40°F)
鋼板:4-40 mm (0.157’’ – 1.57’’)
準拠基準:SSAB仕様
フォーマット:鋼板
STRENX® 1100 F
極めて優れた靱性
寒冷条件で使用する移動式クレーンや軽量の輸送装置、構成材など、高性能リフティング装置に最適
衝撃靱性 27 J/-60°C (20 ft-lb/-76°F)
鋼板:4-40 mm (0.157’’ – 1.57’’)
準拠基準:SSAB仕様
フォーマット:鋼板
STRENX® 1100MC
多用途の長さ調節薄板
強度や重量の条件が厳しい耐荷重構造
衝撃靱性 27 J/-40°C (20 ft-lb/-40°F)
熱間圧延薄板鋼板:3-8 mm (0.118’’ – 0.393’’)
準拠基準:SSAB仕様
フォーマット:薄板
Strenx® 1100高強度構造用鋼で移動式クレーン、積載用クレーン、作業プラットフォーム等の昇降装置の性能を格段に向上させることができます。高強度を活かした設計の最適化により軽量化を実現し、積載量やリーチが向上します。Strenx® 1100を使用した設計でサポートをご希望のお客様は、SSAB技術サポートにご連絡ください。
Strenx® 1100は従来の溶接方法を用いて溶接することができます。マグ溶接は、自動化により非常に簡単に高い生産性を実現できるため、現在もっとも一般的な溶接方法です。
通常、Strenx® 1100は特殊な機械を使用せずに機械加工することができます。ドリル加工、皿穴開け、ねじ立て、旋回、フライス加工を行う場合は、高速度鋼工具や超硬工具を装着した安定性の高い機械を使用することをお勧めします。
Strenx®鋼板/帯鋼は標準的な曲げ機械を使用して自由に曲げ加工やロール曲げを行うことができます。特性の均一性、板厚公差の小ささ、高品質の表面により、予測可能な曲げ工程を実現します。
優れた特性と高質な表面仕上げのStrenx®1100鋼板/帯鋼はレーザー切断に最適です。Strenx® 1100熱間圧延帯鋼/鋼板の熱切断はガス切断、プラズマ、レーザーで行います。
Strenx® 1100の機械切断にはギロチン裁断機が最適です。切断機は慎重な設定が必要です。なかでも間隔、切断角、刃の硬度といった要素が最も重要です。鋼板は切断前に +20°C まで十分に温める必要があります。
Strenx®保証には、優れた板厚公差/平坦度公差、曲げ保証が含まれています。優れた板厚精度により、より精密な重量の把握が可能です。その結果、安全マージンを削ることができます。鋼板内や鋼板間の精密な板厚を確保することで、工場での安全性や性能の予測可能性が向上します。
XCMGがStrenx® 1100 E を使用したテンションバーでクローラークレーンの記録的性能を実現
Strenx® 1100 標準製品 |
板厚レンジ [mm] | 準拠基準 | フォーマット | Strenx®使用製品例 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
鋼板 | 熱間圧延帯鋼 | 冷間圧延帯鋼 | ||||
Strenx® 1100 E | 4-40 | --- | --- | SSAB仕様 | 鋼板 | 移動式クレーンや軽量の輸送装置や構成材など、高性能リフティング装置 |
Strenx® 1100 F | 4-40 | --- | --- | SSAB仕様 | 鋼板 | 寒冷条件で使用する移動式クレーンや軽量の輸送装置、構成材等の高性能リフティング装置 |
Strenx® 1100 MC | --- | 3-8 | --- | SSAB仕様 | 薄板 | 強度や重量の条件が厳しい耐荷重構造 |