2021年10月04日
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Fronteq社(旧 Götene Ufo社)の Hardox® 500 Tuf製掘削機バケットは、最も過酷な環境でも最大限の能力、体積、耐久性を発揮し、最大8%の軽量化を可能にする、革新的製品です。
「 SSABがHardox® 500 Tufの紹介に当社を訪れた時、その大きな可能性に気付きました」と Fronteq社CEOのBirgitta Boström氏は言います。「ちょうど採石場での過酷な作業用のバケットGranitの開発を始めた所だったので、最高のタイミングでした。開発中も、素材を最善の方法で活用できるようSSABと緊密に連携しました」
同社のバケットはほぼすべて、顧客のニーズに合わせて製造されます。花崗岩のような岩に適した新深型バケットシリーズGranitも同様に、2 m から 5 m3の容量に対応します。要求の厳しい顧客の希望に応えるためにも、画期的な素材を採用するのは自然なことでした。同社はHardox® 450とHardox® 500を引き続き使用していますが、Hardox® 500 Tufは二つの鋼板の特長を独自に兼ね備えています。
Hardox® 耐摩耗鋼板の製品ラインナップを見る「Granit大型バケットはFronteqから購入した初のバケットですが、 このような非常に厳しい環境で、私たちの期待に十分応えてくれています。Hardox® In My Body認定バケットであることもまた、その優れた強度と耐久性を証明しています」
バケットの要件を一種類の鋼材で満たすのは容易ではありません。最も過酷な作業でも摩損に対応できる、高い硬度を備えながら、 バケットの形状に合わせて曲がるだけの靭性が求められます。従来は、バケットの部品ごとに異なる鋼種が必要でした。部品によってさまざまな硬度や靭性が必要でした。
しかし、Hardox® 500 Tufは伝統を覆す画期的素材です。Hardox® 450と同等の靱性を、Hardox® 500と同等の硬度を備えるため、 2つの鋼種を1つに置き換えることができます。
Fronteq社は Hardox® 450からHardox® にアップグレードすることで、板厚を1 mm薄くすることができました。より薄い鋼板を採用することで溶接の経済性が向上するだけでなく、バケットの軽量化による積載量アップにもつながります。Hardox® 500 Tufが持つ50 HBWという優れた硬度は、長い耐用年数を保証する最小限の摩耗を実現します。
「 Hardox® 500 Tuf独自の特長は、非常に硬いながらもとても曲げやすい点です」とFronteq社デザイナーのMagnus Asking氏は言います。「バケットの設計でも、全く新しい可能性が開きます。硬度はHardox® 450よりも高いものの、溶接や切断では同等の特性を発揮します」
SSABのエキスパートの無料技術アドバイスを入手Fronteq社はHardox® 500 Tufをより多くのバケットに採用することで、購買、取扱い、製造を効率化できると考えています。鋼材の種類が少ないほど、生産経済性が向上します。これまでもHardox® 耐摩耗鋼板を使用してきた同社は、早い段階でHardox® 400からHardox® 450へのアップグレードを行いました。Fronteq社の現場監督Marco Lundahl氏が、Hardox® 500 Tufの採用を決めた理由を語ってくれました 。
「 Hardox® 500 Tuf への切り替えが完了した時点で、使用する鋼材の種類を約半減できる見込みです」
「新素材の採用にはいくつかの利点があります。購入の経済性が向上し、在庫が増えるリスクが軽減されます。また、機械のセットアップ時間が短くなるため、同じ材料でより多くの部品を作ることができるという利点もあります。また、余った鋼板を他の細部にも活用でき、鋼板の利用率も向上します」
工場の生産効率について相談 - 担当者から連絡を希望するFronteq社は 2004年以来、Hardox® In My Bodyプログラムの認定メンバーです。同社の大型掘削機バケットGranitは、グレーディングバケット、ケーブルバケット、トレンチバケット等のその他のアタッチメントと共に、プログラムで認定されています。Hardox® In My Bodyは品質の証として広く認知されており、高い需要があります。
「SSABと連携することは大きなメリットがあります。非常にプロフェッショナルで、新製品を開発する際にも十分なサポートをしてくれます」と Birgitta Boström氏は言います。
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