お客様の使用例
高寿命のHardox® 500 Tuf製スティールコンテナ
2021年5月28日 所要時間6 分
摩耗に強い軽量スティールコンテナは、支持構造不要で、製造コストを抑え、積載量をアップさせます。 Hardox® 500 Tufをフックリフトコンテナに採用し、これらすべてを実現したFerreus社の事例を紹介します。
2021年5月28日 所要時間6 分
摩耗に強い軽量スティールコンテナは、支持構造不要で、製造コストを抑え、積載量をアップさせます。 Hardox® 500 Tufをフックリフトコンテナに採用し、これらすべてを実現したFerreus社の事例を紹介します。
フィンランドメーカーFerreus Oyがスティールフックリフトコンテナの素材に採用したHardox® 500 Tuf 耐摩耗鋼板はHardox®シリーズの新製品です。 高強度のHardox®グレードは耐久性に優れ、フックリフトコンテナの素材として優れた威力を発揮します。
Hardox® 500 Tufは比較的新しい製品ながら、すでに土木機械、掘削用トラック・トレーラー、農業機械、スティールコンテナから、バケット等の過酷な摩擦にさらされるアタッチメント類まで、幅広い用途でその真価を証明しています。
Ferreusのオーナー/CEOのMika Rauta氏によると、Hardox® 500 Tufに並ぶ製品は現在市場にはありません。 「Hardox® 500 Tufは他の追随を許さない性能を備え、 独自の特性を発揮します」とRauta氏は言います。
Hardox® 500 TufはHardox® 450とHardox® 500の優れた特性を兼ね備えています。 高い耐摩耗性により、バケット、コンテナ、スティールティッパーボディ、その他アタッチメント類の寿命を延ばし、摩耗部品の交換を減らすことができます。 例えば、Hardox® 500 Tuf製のバケットは、Hardox® 450製のバケットに比べて50%近い寿命向上を実現します。
「従来の鋼板で作られた製品と比べると、その差はさらに大きくなります」とRauta氏は付け加えます。
構造用鋼板に匹敵する特性を持つHardox® 500 Tufは、優れた耐摩耗性に加えて、スティールコンテナ、トラック、ティッパーボディ等の重機の構造用耐摩耗鋼板としてふさわしい靭性を備えています。 このため、重い支持構造を減らしたり、不要にすることが可能です。
フックリフトコンテナに構造支持材を使用しないことで、軽量化や部品数軽減につながります。 こうして、Ferreusといったメーカーが大幅な生産コストの削減を実現しています。 車体重量の軽量化により積載量がアップし、輸送トン当たりの燃料消費量を削減できます。 さらに、燃料消費量が減ることで、二酸化炭素の排出量削減につながり、 持続可能性と経済性を兼ね備えた製品が完成します。
フックリフトコンテナの側面を平らにすることで、空気力学特性が大幅に向上する、とRauta氏は述べます。 VTTフィンランド技術研究センターが2019年に行った研究によると、空気力学により車両速度での燃料消費量が満載のフルトレーラー構成でも30%以上削減します。
フックリフトコンテナの側面を平らにすることで、垂直材で側面の強度をプラスするタイプのコンテナでは難しい、さまざまな種類の自動ルーフソリューションを作ることができる、とFereusは言います。
このため、Hardox®鋼板は同重量での比較だけでは分かりにくい、さらなるメリットをももたらします。
どの程度の積載量向上を期待できるのでしょうか? Rauta氏によると、製品や用途によって異なります。
「Hardox® 500 Tufと従来の鋼板を比較すれば、その差は歴然としています」とRaura氏は言います。 「Hardox® 500 Tufを採用することで、コンビ車両では2,000kg(4,400 lbs.)以上積載量を増やすことができます」
Hardox® 500は平坦度、板厚、曲げ性能で極めて一貫した特性を保証する清浄鋼です。 工場で一貫した生産性をサポートします。
一般的な技術を使って溶接することが可能です。 その他の鋼板同様、Hardox® 500 Tufは、特性を最大限生かすために、生産では高度な精密性が要求されます。
Rauta氏によると、SSABの素材は常に均一な品質で、厳格な品質保証がなされています。 Rauta氏はこれまで、この鋼板の加工で特に問題に直面したことはありません。 「これこそ私たちがSSABの製品を長年使い続けてきた理由です」と同氏は言います。
Rauta氏はHardox® 500 Tufを使用することによる持続可能性のメリットにも注目しています。「より軽量な耐摩耗鋼板を採用することで、排出量の削減につながります」と同氏は言います。 「輸送積載量が増えれば増えるほど、二酸化炭素排出量と燃料消費量が減少します」
Hardox® 500 Tufを採用したFereus製スティールフックリフトコンテナは、Hardox® In My Bodyメンバーシッププログラムで認定されています。 これはつまり、Ferreusが高い品質基準に沿って製造したスティールコンテナであることと、Hardox® In My Bodyのステッカーを製品に使用する権利を得ていることを意味します。 長年にわたりFerreusがHardox® In My Bodyプログラムに参加していることをRauta氏は誇りにしています。
その理由は?
「ロゴは、製品が低品質な模造品ではなく、正規のHardox®耐摩耗鋼板で作られていることを保証します」と同氏は言います。 「単なるロゴではなく、信頼と専門性の証なのです」
用途: 切屑輸送
メーカー: Ferreus Oy
フックリフトコンテナの寸法:
幅: 2550 mm (外幅) ボックス 2380 mm
高さ: 2860 mm (側面) + レール
長さ: 8,500 mm (ドライブリンク中央から端まで)、ボックス長さ 8,300 mm
容量: ~57 m3
ベース: 3 mm Hardox® 500 Tuf
側面: 2.5 mm Hardox® 450
重量:~3100kg (- 1170 kg (-27%))
軽量化:
板材で621 kg (1,369 lbs.)
柱・梁で550 kg (1,213 lbs.)
「Hardox® 500 Tufの採用で耐摩耗性が向上したため、より薄い鋼板で同等の寿命が実現できます。 それに加えて、板厚を薄くすることで、車体の軽量化により積載量アップが可能となります」
市場トップの製品を約束する品質と信頼の証
硬度と靭性を独自に兼ね備えたHardox® 500 Tufは、コンテナ等のリサイクル機械の軽量化や耐久性を向上します。
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