「計測なくして改善なし」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 モバイル版とデスクトップ版が揃ったWearCalcがHardox®耐摩耗鋼板へアップグレードする利点の算出・把握をお手伝いします。
製品に最適な磨耗保護の実現は適切な耐摩耗鋼板から始まります。 日々厳しい状況下で使用される自社製品がどの程度の摩耗や損傷に耐えられるか、材料や鋼種の選択は正しかったのか、使用している鋼板に投資価値はあるのか、といった疑問が浮かぶかもしれません。
SSABの耐摩耗鋼板をご利用頂いているお客様に無料でご利用いただけるWearCalcなら、それぞれのニーズに合ったベストな鋼板をお選びいただけるよう、各種グレードのHardox耐摩耗部品の相対的な耐用年数を簡単に計算できます。
WearCalc にはアプリバージョンと、ダンプトラップやティッパー等の製品の予測耐用期間、滑り磨耗、衝撃磨耗、浸食磨耗を算出できる、豊富な機能を備えたデスクトップバージョンをご用意しています。
WearCalcは衝撃磨耗、滑り磨耗、浸食磨耗を計算し、最適な耐摩耗を実現する最適な耐摩耗鋼板の選択をサポートするパワフルな予測ツールです。
衝撃磨耗は大量の岩等を繰り返し積み下ろしする建設、掘削、土木、破砕用の機械でよく発生します。 岩による反復的衝撃は深刻な磨耗を生じさせ、機械の耐用期間を縮めます。
衝撃磨耗モデルでは衝撃の角度、研磨材の大きさ、さらに岩の鉱物組成を考慮します。
滑り磨耗は、炭鉱用トラックやティッパーからの荷下ろしの時など、研磨材が鋼材の表面を滑る際に発生します。
滑り摩耗モデルは、表面損傷の状態が塑性または切断かを表す2つの限界曲線に基づいています。 鋼板の硬度と研削材の硬度の関係によって損傷のメカニズムが明らかにすることで、相対的な耐用年数を割り出します。
浸食磨耗(または浸食)は粒子が比較的高い速度で表面に衝突することで発生します。
浸食磨耗はサイクロン、ファン、管やパイプ内のシャープベンドの内側、サンドブラスト・ショットブラスト機械等、金属と粒子の間で大量の相対運動が起こるエリアでよく発生します。
浸食磨耗条件において、衝撃角度や粒子速度は鋼材の相対的耐用期間に影響を及ぼすパラメーターです。
さまざまな研磨材の輸送に使用されるティッパーの耐用期間を予測できるモデルを作成しました。 このモデルは各種分野でさまざまな種類の岩を扱う多数のティッパーを実際に測定したデータに基づいています。 その後、流動解析を行い、ティッパー内の磨耗分布や、設計が磨耗にどう作用するかを把握しました。 これらをアルゴリズムに統合することで、特定のケースに最適なティッパーを設計することが可能です。
掘削トラックのライナーの耐摩耗性や重量を最適化するべく、WearCalcはトラックの荷台のさまざまな部分の磨耗を把握する独自のツールを提供します。 各種耐摩耗グレードや板厚を組み合わせて、トラックの耐用期間に与える影響を瞬時に把握することができます。 これにより採掘効率がアップし、コスト管理にも役立ちます。 このモデルはトラック荷台のライナーの耐用期間予測のため、実際の測定データと高度な流動解析に基づいています。