Hardox®耐摩耗鋼製品ガイド

構造用特性を備えたHardox^® 400、Hardox^® 450、Hardox^® 500 Tuf耐摩耗鋼板

Hardox^® 500 Tufは世界一の硬度を誇る構造用耐摩耗鋼板です。 優れた強度、高度、保証靭性をすべて兼ね備え、どんな過酷な用途にも対応する極めて優れた素材です。 トラック・ダンパー車体、コンテナ、掘削用ダンパー、バケット等アタッチメント、農業用機械、ライナー、摩耗部品に採用され、高い性能を発揮しています。 優れた靭性により、氷点下条件においてもリサイクルコンテナ、ダンプトラックボディ、バケット等の大型製品の構造用素材として性能を発揮します。 Hardox^® 450と Hardox^® 500の最良の特性を併せ持つ、他の追随を許さない耐摩耗鋼板です。

Hardox^® 450は構造用特性を備えた万能耐摩耗鋼板として定評があります。 硬度がAR 400鋼種より50 HBW高く、耐用期間の向上につながります。 高い硬度はさらに強度アップに直結するため、歪み抵抗が向上します。 また、低温条件で優れた靭性を発揮できるため、強い衝撃を受けても構造にダメージが生じることがありません。

Hardox^® 400は400 HBWの公称硬度を備えた、オールラウンドな耐摩耗鋼板です。 高い靭性、適度な曲げ特性、優れた溶接性が求められる中程度の摩耗用途に適しています。

優れた耐摩耗性を備えたHardox^® 600

Hardox^® 600は公称硬度600 HBWで極めて高い靭性を発揮する鋼種です。 より過酷な摩耗条件に適したHardox^® 600は、切断や溶接が可能なため、高性能用途で優れた力を発揮します。 Hardox^® 600は、コンクリートレンガ・テーブル・圧縮機製造セメント工場、マテリアルハンドリングのライナープレートやスクリードプレート、固定式コンクリートミキサー用ライナー、リサイクル・廃棄物破砕用ハンマーやナイフ等に採用されています。

耐摩耗厚板構造材用途に最適なHardox^® HiTuf

Hardox^® HiTufは40 J at -40°C (-40°F) の衝撃靭性が保証された耐摩耗鋼板です。 350 HBWの公称硬度を持つHardox^® HiTuf鋼は、究極の靭性や構造用特性が求められる板厚の大きい鋼板での用途に最適です。 多くの場合、鋳造物や鋳造部品の代わりに使用することができます。 通常、大型の掘削バケットやショベルの厚い刃先、解体機械、リッパー、摩耗バーや側板で支持構造を保護している箇所の構造用摩耗部品として使用されています。

高温条件で耐摩耗性を発揮するHardox^® HiTemp

Hardox^® HiTempはHardox^®耐摩耗鋼板の高温対応鋼種です。 公称硬度400 HBで最大500°C (930°F) の高温で耐摩耗性を発揮し、コスト効率に優れたソリューションを実現します。 従来の調質済み耐摩耗鋼板は高温で硬度が失われるのに対し、Hardox^® HiTempは高温下でも優れた耐摩耗性を発揮します。 その特性は高品質の原材料と、慎重に制御された製造プロセスによって生まれます。 Hardox^® HiTempは従来の鋼板と同じ機械や技術で切断、溶接、機械加工が可能です。 一般的に、アスファルト工場用ドライヤ、セメント工場用クリンカクーラープレートやライナー、製鋼工場、電力発電設備、鋳造工場用溶鉱炉コンポーネント、スラグ用ダンプ、バケット、クラッシャー用ライナープレート、石膏、クリンカハンマー等に採用されています。

Hardox^® 鋼管

Hardox^®鋼管は究極の性能と長い耐用期間を発揮します。 Hardox^® 400鋼管は400 HBW、Hardox^® 500鋼管は500 HBWの公称硬度を備えています。 高い耐摩耗性と軽量性が求められる用途に適しています。 Hardox^®鋼管は生コンクリート、土、砂利、鉱石スラリーをはじめあらゆる種類の研削材の輸送用途で採用されています。 コストのかかるハードフェーシングした鋼板や高クロム白鋳鉄に代わる材料としてご利用いただけます。