Hardox® 400
Hardox® 400は、公称硬度400HBWの耐摩耗性に優れたオールマイティな鋼材です。優れた靭性、曲げ性、溶接性を備え、中程度の摩耗にさらされる機材に適しています。
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Hardox® 400は、公称硬度400HBWの耐摩耗性に優れたオールマイティな鋼材です。優れた靭性、曲げ性、溶接性を備え、中程度の摩耗にさらされる機材に適しています。
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Hardox® 400は普通鋼と同じように簡単に加工できます。これには理由がいくつかあります。まず、極めて清浄で一貫した特性をもち、予測可能な動作をします。また、安定した化学組成により、優れた溶接特性を発揮します。
Hardox® 400は曲げ半径が小さく、他のAR鋼とは一線を画す優れた性能を発揮します。
Hardox ® 400の溶接は、普通鋼と同様の溶接材料を用いて行われ、特別な要件はありません。厚さ20mm (0.787”) までは予熱の必要がなく、標準的な溶接技術を使用することができます。溶接カタログをダウンロードして詳細をご覧ください
Hardox® 400の穴あけや皿加工には、一般的なラジアルドリル加工機など、通常の工作機械であらゆる加工を行うことが可能です。もちろん、現地の技術開発担当者から技術的なサポートやアドバイスを受けることができます。Hardox®耐摩耗鋼板の最適な加工法に関するカタログもご用意しています。
Hardox®は、道路建設、建設、農業、採石、鉱業、リサイクル、セメント・コンクリート製造など、あらゆる用途に使用されている汎用性の高い耐摩耗鋼です。この鋼の高い耐摩耗性と靭性、そして優れた作業性により、Hardox® 400は業界で誰もが一目置く存在です。
Hardox® 400を皮切りに、Hardox®シリーズにはさまざまな鋼種が揃っています。Hardoxは今や、40年以上の歴史があります。しかし、Hardox®耐摩耗鋼板の新モデルにアップグレードすることで、どれだけの利益を得られるかについては、あまり知られていないかもしれません。データからぜひその驚くべきメリットをお確かめください。
Hardox ® WearCalc アプリでの計算の結果:
AR鋼材を比較した場合の違いは硬度だけにとどまりません。Hardox® 400は製鋼所で入念な焼き入れ・焼き戻しを行うため、確かな貫通硬度を発揮します。これにより、 鋼材の耐用年数を通じて、安定した予測可能な耐摩耗性能が得られます。
Hardox® 400はさらに、板厚、平坦度 、 曲げ性能 の保証付きです。これらの特性が一貫していることで、予測可能な加工が可能になります。お届けする鋼板はすべて前回のものと同じように動作します。当然ながら、これは生産管理者にとって歓迎すべきことです。
イタリアのMB Crusher社は、Hardox ® 400でクラッシャーバケットを製造し、コンクリートや岩などのハードな破砕作業で生産性と信頼性の両方を実現しています。
ドイツのStetter社は、Hardox® 400 と Hardox® 500を採用して、コンクリートミキサードラムを軽量化し、より多くのコンクリートを入れるスペースを確保しています。
Hardox® 400耐摩耗鋼は、世界中のあらゆる地域でお求めいただけます。Hardox®の最も一般的な鋼種や寸法の場合は、SSABの工場または現地のSSABの在庫より48時間以内にお届けできます。耐摩耗サービスの世界的ネットワークのHardox® WearpartsがHardox® 400をはじめとする各種Hardox®鋼種を使って、ご希望の耐摩耗部品を製造します。
1) ブリネル硬度(HBW)はEN ISO 6506-1に沿って、切削表⾯の0.5‒3 mm下を測定。最低⼀試験⽚は熱処理・40トン毎。 供給される鋼板の公称板厚と硬度試験の試験⽚の板厚との偏差は+15未満です。
2) Hardox® 製品の厚さ2.5 mm未満では、硬度試験は実施されず、保証されません。表に示されている厚さ2.5 mm未満の硬度値は、引張強度からの変換値です。詳細については、データシート 2067- Hardox耐摩耗シートの硬度変換をご覧ください。
供給される鋼板の公称厚さと硬度試験の試験片の厚さの偏差は+ 15mm未満です。
1) 衝撃靱性は別途同意により測定。板厚が3〜11.9mmのものについては、サブサイズ、シャルピー衝撃試験⽚(V-ノッチ)が使⽤されます。衝撃試験はISO EN 148に沿って熱処理・板厚グループごとに実施。3試験の平均。
組織は微細結晶粒。*) 意図的合⾦元素。
公差は「Hardox® 板厚保証」に準じます。Hardox®保証は厚板についてはEN 10029 Class A、薄板については½ EN 10051の要件を満たします。
SSABの「⼨法プログラム」に準じます。厚板の公差はSSABがEN 10029に沿って規定するミルエッジの基準または公差に準じます。薄板の公差はEN 10051に準じ、ご希望に応じてさらに狭い公差に対応いたします。
公差については、厚板はEN 10029、薄板はEN 10051に準じます。
厚板の公差はEN 10029よりさらに厳格な「Hardox®平坦度保証Class C」に準じます。薄板については、EN 10051より狭い公差を実現する「Hardox®平坦 度保証ClassA」に準じます。
EN 10163-2、ClassASubclass1に準じています。
納品条件はQ(焼き⼊れ)Q+T(調質済み)です。Hardox® 鋼板のエッジは、がせん断または熱切断でお届けします。厚みが80mmを超える場合は通常 ミルエッジでの納品となります。Hardox® 薄板の標準納品条件は圧延およびミルエッジです。
納品要件はSSABカタログ内「Hardox® Guarantees」またはwww.ssab.comでご確認ください。
溶接、曲げ、機械加⼯
推奨事項は、SSABのカタログ(www.hardox.com)をご覧いただくか、テックサポート(英⽂のみ)まで、お問い合わせください。
鋼板の曲げ性は「Hardox® 曲げ保証Class E」に準じます。薄板の曲げ性は「Hardox® 曲げ保証ClassA」に準じます。
Hardox® 400は熱処理向きではありません。機械特性は焼き⼊れ、および必要に応じてその後の焼き戻しにより⽣まれます。納品条件として記載されて いる特性は250ºCを超える温度にさらされた後は維持されません。.
本製品に溶接、切断、研削、その他の加⼯を⾏う際は、適切な安全衛⽣予防策を取らなければなりません。特に防錆塗装された鋼板の研削時には、粒⼦ 濃度の⾼い粉じんが⽣じる場合があります。