Toolox® – 優れた生産性を発揮するエンジニアリング・工具鋼
Toolox®はさまざまな用途において、優れた耐用年数と生産性をエンドユーザーに実現しています。 機械部品から金型まで、Toolox®は化学的・物理的特性の融合により、標準的な鋼を上回る性能を発揮します。
製品プログラム 営業担当者へお問い合わせToolox®はさまざまな用途において、優れた耐用年数と生産性をエンドユーザーに実現しています。 機械部品から金型まで、Toolox®は化学的・物理的特性の融合により、標準的な鋼を上回る性能を発揮します。
製品プログラム 営業担当者へお問い合わせ高い硬度を備えたToolox®は極めて耐摩耗性に優れた部品を実現します。 高い靭性により優れた亀裂耐性や疲労抵抗が生まれます。 優れた降伏強度により、鋼材が重い負荷にさらされた時も耐久性を高めます。 このほかにも、表面加工が可能な点や、高温でも硬度や靭性を失うことなく高性能を発揮できる点が、寿命をさらに向上させます。
ある自動車ブレーキシステム部品メーカーは、工具鋼のH13とP21を使用していましたが、亀裂という深刻な問題を抱えていました。 加工数が3,000個に達すると、工具は摩耗してしまいました。 このようなサステナブルでない状況を解決する方法を模索していたこの会社は、 窒化処理済みToolox® 44に切り替えることで、メンテナンスが必要になるまでの加工数を5万個まで増やすことに成功しました。 優れた表面硬度や靭性により、疲労による欠けや亀裂に対する工具の耐性も高まりました。
プレスブレーキ用工具は一般的に1.2312鋼で作られます。 Toolox® 33への切り替えにより、工具の寿命は最大45%向上しました。 それだけでなく、生産工程の減少により、工具の総コストも最大38%減少しました。 Toolox® 33は形状を変えることなく溶接、レーザー硬化・窒化が可能なため、修理も簡単です。 Toolox® 33はあらゆるOEM機械に対応しています。
あるスティールリムメーカーは硬度30のHRC 4140 Q&Tと1.8550 Q&Tを使用して直径250 mmのスティールリムを製造していました。 しかし、シャフトが脆く、亀裂が生じていました。 Toolox® 44を5種類のシャフトで試したところ、高い靭性により耐用年数が2倍になりました。
GTECHは通常、さまざまな硬度レベルのAISI 4340とDIN 1.2344薄板を使用してエンドミルツールホルダーを製造していました。 しかし、熱処理が必要なため、生産に長い時間がかかっていました。 熱処理により硬度がアップしても、鋼はもろくなることで亀裂が発生していました。 硬化処理・調質済みのToolox® 44を採用することで、 15倍長持ちし、より短時間で生産できる、靭性に優れた工具が実現しました。
イタリアで自動車スクラップ・リサイクル工場を経営するあるお客様は、回転ハンマーのピンの激しい摩耗に直面していました。 硬化処理された39NiCrMo4で作られたピンは、約20,000トンスクラップするとメンテナンスが必要でした。 硬化処理により素材の靭性が低下したため、破損しやすくなっていたのです。 しかし、Toolox® 44を採用することで、ピンのスクラップ能力を55,000トンまで向上させることができました。
このメーカーは熱処理された42NiCrMo14で作られたピンについて問題を抱えていました。 熱処理により靭性が低下するため、予測不能な破損につながっていました。 より高い靭性を発揮するToolox® 44を納品されたままの状態で試したところ、ピンの寿命が70%アップしました。 さらに、Toolox® 44採用により製造工程が減るため、生産時間の短縮につながります。
SSABのToolox®エンジニアリング・工具鋼に関する全文を読む
Toolox®は溶接や切断が容易です。 ベストプラクティスをパンフレットでご覧ください。
Toolox®は時間と費用のかかる熱処理不要で優れた機械加工性能を発揮する硬化鋼です。