
優れた疲労抵抗を発揮するToolox®
疲労耐性の重要度は決して無視できません。 75~90%のエンジニアリング部品は、たとえ降伏強度に満たない応力でも一定の負荷サイクルを超えると、疲労により損傷すると推測されています。
製品プログラム 営業担当者へお問い合わせ疲労耐性の重要度は決して無視できません。 75~90%のエンジニアリング部品は、たとえ降伏強度に満たない応力でも一定の負荷サイクルを超えると、疲労により損傷すると推測されています。
製品プログラム 営業担当者へお問い合わせ鋼材の疲労抵抗は清浄度と直結しています。 SSABが誇る世界有数の冶金により、Toolox®は最高品質のESR(エレクトロスラグ再溶解)工具鋼に匹敵する清浄度を備えています。
Toolox®で作られた部品の疲労抵抗は、あらゆる種類の機械の信頼性や耐用年数を高めます。 このため、Toolox®は高い水準を求めるお客様に選ばれています。
Toolox® 44は、スウェーデンの金属研究機関SWERIMによる広範な疲労試験を受けています。 その目的は、納品条件、プラズマ窒化、高周波焼入れといったToolox®のさまざまなサンプルを42CrMo4鋼と比較することでした。 Toolox® 44はコア硬度が高く、42CrMo4のような深部への高周波硬化が必要ありません。 表面硬化により表面にかかる圧縮応力が高まり、疲労強度がアップします。
疲労試験は切り欠き付き丸棒を回転式曲げ機械に設置し、回転目標を200万回に設定して行われました。 試験の結果、Toolox® 44が納品条件で優れた疲労強度を持つことが確認されました。 表の疲労限度が示すとおり、プラズマ窒化や高周波硬化による表面硬化で、疲労強度はさらに向上します。 SWERIMは、Toolox® 44が疲労負荷の多い部品に適していると判断しています。 極めて過酷な用途では、表面硬化をお勧めします。
Y = 包有物の総体面積 | X = 鋼材の品質 |
A = 標準的な造塊鋼 | 1 = 一般的な工具鋼 |
B = 清浄度の高い造塊鋼 | 2 = 軸受鋼 |
C = 清浄度の非常に高い工具鋼 | 3 = ESR再溶解 |
Y = 疲労限度 MPa (2x106 サイクル) | X = 鋼の種類 |
1 = H13工具鋼 | |
2 = Toolox® 44 | |
3 = Toolox® 44 + プラズマ窒化 | |
4 = Toolox® 44 + 高周波硬化 |
SSABのToolox®エンジニアリング・工具鋼に関する全文を読む
Toolox®は溶接や切断が容易です。 ベストプラクティスをパンフレットでご覧ください。
Toolox®は時間と費用のかかる熱処理が不要で、優れた機械加工性能を発揮する硬化鋼です。