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Hansin社、Strenx® 960 Plusで空中プラットフォーム事業を強化
2023年5月09日 所要時間6 分
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韓国メーカーHansin社は、 より大きなリーチを備えた空中プラットフォームに対する新たな需要に応えるため、Strenx® 960 Plusへアップグレードしました。
2023年5月09日 所要時間6 分
韓国メーカーHansin社は、 より大きなリーチを備えた空中プラットフォームに対する新たな需要に応えるため、Strenx® 960 Plusへアップグレードしました。
Hansin Co. 韓国有数の大型高所作業車メーカーHansin社は、業界内でも有名な存在です。国内企業のシェアは約25%と好調なことから、これを倍増させるとともに、欧州や東南アジアでの輸出市場の拡大も視野にいれています。Strenx® 960 Plus鋼へのアップグレードは、 成功の鍵となります。
Strenx ® 960 Plusは S960QL グレードのEN 10 025-6の要件を満たし、最低降伏強度960 MPa(139 ksi)が保証された高強度構造用鋼板です。通常、高所作業車、クレーン、テレハンドラーなど、条件の厳しい耐荷重構造に幅広く使用されます。
Hansin社は、従来の鋼材からStrenx® 700MCへ、さらにStrenx® 960 Plusへアップグレードすることで、さらなる飛躍を遂げようとしています。現在、ブーム長 29、32、35、38、40、46、56 メートルの7つのAWPモデルを製造しています。製品ラインの進化を目指す同社は、より長いリーチと安定性を備えたブームを求める顧客の要望に応えるため、2023年に63メートルモデル(207フィート)の生産を目指しています。
2012年、Hansin社は一部のモデルで従来の鋼材からStrenx ® 700MCに切り替えました。3年前には、32mと46mのモデルのブーム、アウトリガー、サブフレーム、タレットの素材をStrenx® 960 Plusにアップグレードしました。その結果、 全体重量の低減と、ブームの長さによる負荷への耐性を向上させました。
Hansin 社のシニアデザインエンジニアJungSeok Kim氏は、「Strenx® 960 Plusの前に使用していた従来の鋼材と比較して、ブームのたわみが少なく、座屈もなく、疲労性能も向上したため、安全性能の向上が実現しました」と述べています。
56mAWPモデルでは、ブーム重量が8.1%減の6,653kgから6,154kgに減り、アウトリガー重量も11.9%の削減を達成しました。開発中の長さ63mのAWPモデルでは、ブームとサブフレームにStrenx® 960 Plusを採用することで、鋼材の厚みを減らし、従来の設計に比べて5~8%の軽量化を実現しています。また、他のモデルでもブームを2~3m長くすることに成功しています。
Hansin社の高所作業車ブームは、
Strenx® 960 Plusでは、Strenx® 700MCに比べ、曲げ半径を大きくし、プレス力を強くすることで、従来よりも溶接箇所を減らし、手間のかからない加工を実現しました。また最近、 My Inner Strenx®プログラムのメンバーに加わり、Strenx®高強度鋼の加工や、より高い顧客価値を提供する革新的な製品の設計について、優先的にサポートを受けています。
「 My Inner Strenx® ログラムのメンバーとして、自分が設計したAWPと、Strenxで得られる優れた作業性能にとても満足しています」と、JungSeok Kim氏は締めくくります。
Hansin社はクレーン車のブーム、アウトリガー、サブフレーム、タレットに
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