2020年7月27日
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Hardox® ラウンド・バーは大きなストレスや摩耗に対する耐性が求められる用途に最適なソリューションです。世界中で、生産時間の短縮や機器の性能向上をサポートしています。ドイツの機械加工センターWSBとの協力により、Hardox® ラウンド・バーが旋削・研削・研磨済み(TG&P)棒鋼としてより高精度で狭公差の用途にお使いいただけるようになりました。
Hardox®ラウンド・バーは、その厳格な化学的・機械的特性により、極めて一貫した加工性を発揮します。ボルト、ネジ式ボルト、その他のコンポーネントの製造が容易です。高い硬度と降伏強度により、幅広い固定式および可動式の生産機械で予測可能な性能を発揮します。
鋼材の炭素含有量が低いため、高い靭性と予測可能な溶接性能を実現します。丸棒は40 ~ 100 mmの直径をご用意しています。直径13 ~ 160 mmについては現在、AR 400およびAR 500表示の開発段階の丸棒としてご利用いただけます。
担当者からの連絡を希望する鏡面仕上げ鋼棒は、TG&P などの仕上げ工程によって表面が強化されることでスケールのない滑らかで光沢のある表面が生まれ、幾何学的に正確な形状とより狭い寸法公差が特長です。
旋削工程により、低温延伸による歪みのない真っ直ぐな丸棒が生まれます。ベアリングの摩耗を低減し、振動を防止するためにも、高速用途では優れた真直度が不可欠です。研削と研磨により丸棒の仕上がりと真円度を高め、高い寸法精度を実現します。
TG&P Hardox® ラウンド・バーをはじめとする鏡面仕上げ棒鋼は、このような特性を生かして、設計エンジニアが製造時間とコストを削減し、製品性能を向上させます。このため、非常に汎用性の高い素材として幅広い産業で採用されています。
高炭素鋼は従来、要求の厳しい耐摩耗性と高強度の用途で使用されてきました。しかし、42CrMo4V(4140)などの鋼材には深刻な限界があります。一般的な硬度レベルは 28 - 32 RC ですが、 熱処理により硬度を上げることで、鋼の亀裂や疲労抵抗が大幅に低下する恐れがあります。これにより、極端な摩耗にさらされる用途において不具合の早期発生につながる可能性があります。
このような熱処理は常に問題をはらんでいます。熱処理後のコンポーネントの品質が不明瞭であるため、時間、コスト、リスクが増えることになります。
また、鋼材の原産地や品質管理手順が不明であることが多く、リスクはさらに高くなります。製品保証が必要な場合、これは深刻な問題となります。
しかし、Hardox®耐摩耗鋼板を採用することにより、この状況を改善することができます。第一に、Hardox®耐摩耗鋼板は厳密に管理された生産工程で極めて正常な鋼を使用して作られます。材料の一貫性は、工場で、そして要求の厳しい用途における機械部品で、予測可能な性能を保証します。優れた硬度でより長い寿命を発揮しながら、降伏・引張強度が不具合の早期発生のリスクを確実に抑えます。
* この表のデータは一般値です。
Hardox®耐摩耗鋼板は数十年にわたり、優れた耐摩耗鋼板のスタンダードを確立してきました。安定した一貫性、高度、靭性、機械加工性、溶接性を備えたHardox®ラウンド・バーは、次のような過酷な摩耗用途でその真価を発揮します: