カスタマーストーリー

トンプソンズ社、Hardox®ウェアスティールで積載量を増やしながらダンプ重量を削減

ここ数年で、トンプソン社はイギリスの真の市場リーダーとなりました。Hardox® 500 Tuf鋼板と Strenx® 900MC鋼板を採用したダンプボディは重量を最大 500キロ削減 しています。これにより、積載能力をアップしたダンプボディをお客様に提供することが可能になりました。

トンプソンズグループは、1971年にロンドンで設立された家族経営の企業です。以来、事業は大幅に成長してきました。現在、トンプソンズグループはクロイドン、ドーバー、ブラックバーン、スコットランドのエディンバラに工場を構えており、英国最大かつ最も成功したダンプ車体メーカーの 1 つです。

「当社はお客様の要望に合わせてダンプボディを設計してきました。ダンプボディの強度を犠牲にすることなく、積載能力の高い軽量ボディに常に取り組んでいます」と、セールスマネージャー兼共同マネージングディレクターのスコット・バートン氏は言います。

Hardox® 500 Tuf耐摩耗鋼板を採用したダンプボディは、長年のお客様の要望に十分応える製品です。

「 Hardox 500 Tufを使用することで、ダンプボディの重量を軽減しながら積載能力を向上させることができます。」

より少ない素材でより大きな成果を実現できる理由

トンプソンズ社の工場では、毎年約1,300台のダンプボディが製造されています。ダンプボディのフロアと側面はHardox® 500 Tuf耐摩耗鋼板を、ダンプボディのトップレールと縦方向ランナーは Strenx® 900MCを採用しています。これにより、ダンプボディの重量を約500キロ削減することができます。

「以前はトップレールと床下のランナーに4mmのStrenx 700を使用していましたが、最近では3mmのStrenx 900MCを試しています。これにより、重量を4分の1減らすことができ、寿命も向上しました」と、トンプソンズグループのエンジニアリング・ディレクター、ニール・グリフィン氏は言います。

数年前、トンプソンズ社はHardox® 450からHardox® 500 Tufにアップグレードしたと、ニール・グリフィン氏は説明します。

「アップグレードして以来、全般的にパフォーマンスが向上しました。Hardox 500 Tufのおかげで、製品の寿命を損なうことなく、重量を20%削減することができます。また、以前と同じ方法でプレス加工や溶接を行うことができます」

SSABのサービスや技術サポートは素晴らしいの一言に尽きます。また、いつでも相談に乗ってもらえ、新製品について最新の情報を提供してもらえます。これにより、自社製品を改善する能力が生まれます。」

スコット・バートン氏 ートンプソンズグループのセールス・マネージャー兼共同マネージング・ディレクター

お客様にとってもメリット

Hardox® 450からHardox® 500 Tufにアップグレードする場合、鋼の重量と厚さを減らすこと以外にも選択肢はあります。もうひとつの選択肢は、厚さをそのままに、ダンプの寿命を40%延ばすことです。

「ボディの強度を一切犠牲にすることなく積載量を増やすか、あるいは耐用年数を延ばして重量を維持することができるため、こうした節減効果はお客様にとって大きなものです。当社では、Hardox 500 Tufのすべての厚さを在庫しているため、お客様のニーズに合わせて組み合わせることができます」とニール・グリフィン氏は言います。

SSABとの長年のコラボレーション

トンプソンズグループは 1990年代初頭からSSABを利用しています。スコット・バートン氏によれば、約40年にわたるコラボレーションの理由は、緊密な協力関係にあります。

「 SSAB は数十年にわたって当社の主要サプライヤーの1つです。SSABのサービスや技術サポートは素晴らしいの一言に尽きます。また、いつでも相談に乗ってもらえ、新製品について最新の情報を提供してもらえます。これにより、自社製品を改善する能力が生まれます。まさに互いに協力し合える、真のパートナーシップです」と同氏は言います。

エンジニアリング・ディレクターのニール・グリフィン氏は、鋼材の安定供給を挙げ、 特に、新型コロナウイルスが大流行し、ヨーロッパ全土で鋼材が大幅に不足した2020年に、いかに協力体制が功を奏したかを強調しました。

「SSABは、当社を大切な顧客として本当によく見てくれています。私たちは鋼材が足りなくなることはありませんでしたし、鋼材が足りなくなるのではないかと不安になることさえありませんでした。頼んだものはすべて、数日以内に手に入るようにしてくれました。それは私たちの購買部門にとって天の恵みでした。なぜなら鉄鋼がなければ何も作れないからです」

SSAB Zero™ 鋼の使用開始

トンプソンズグループとその大口顧客は、持続可能性に真剣に取り組んでいます。そして、SSABとのパートナーシップのもと、二酸化炭素排出量を削減するために最大限の努力をすることで意見が一致しています。

「厚みを薄くすることで鋼材の使用量を減らし、化石燃料の使用量を減らすことができます。これは明らかに地球環境にとって良いことです。しかし、それ以上に重要なのは、鋼鉄の生産にどのような電力が使われているかということです。従来、私たちが使用してきた鋼材は化石燃料を使用しており、環境に優しいものではありませんでした。SSABは今、ありがたいことに、世界初の化石燃料を使用しない鉄鋼の発売に向けて莫大な資金を投資しています」とニール・グリフィン氏は言います。

SSABとトンプソンズ社は、ダンプボディの製造にSSAB Zero™鋼板を使用することで、両社のパートナーシップは次の段階へと進んでいます。SSAB Zero™は、は再生鋼材を使用し、化石燃料を使用しない電気とバイオガスで生産されるため、化石燃料による炭素排出が実質的にゼロの鋼材です。

「私たちは SSAB Zeroを未来の鋼だと捉えています。私たちが地球に与えている影響を地球は支え続けることができないのですから、これはすべての人が進むべき道なのです」とニール・グリフィン氏は言います。

トンプソンズグループについて

  • ロンドン・クロイドンを拠点とするダンプボディの英国メーカー。スコットランドのクロイドン、ドーバー、ブラックバーン、エディンバラに工場。
  • 1971年に設立され、約250名の従業員を擁する家族経営の企業。

 

www.thompsonsuk.com

 

 

SSAB鋼材の使用

  • Hardox® 500 Tuf耐摩耗鋼板は、トンプソンズ社のすべてのダンプボディモデルのフロアと側面に使用されています。
  • Strenx® 900MC 鋼板で作られたダンプボディのトップレールとフロア下のランナー。

 

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