2022年1月20日
5 分
南アフリカ
エコライザー社
農業、林業、漁業
My Inner Strenx®(マイ・インナー・ストレンクス)
南アフリカを拠点とするEqualizerは常に農業の限界に挑戦してきました。 植付・撒種機械の設計、 製造、国際的流通のリーダーとして、同社はコスト削減、効率化、生産量向上 につながる製品を農業従事者に提供しています。 この実現のために設計プロセスで大きな要素となっているのが、Strenx™高強度構造用鋼です。
「単純に重くする訳にはいきません。土を耕して進むだけで多くの馬力を必要とする、とんでもなく非実用的な機械になってしまいます。 しっかり仕事をする機械を製造するには、可能な限りの軽量化と強度を実現する必要があります」 とEqualizer社長のGideon Schreuder氏は言います。
「この機械を使えば、1 時間当たりの植え付け面積を5 ヘクタール増やすことができます。これはかなりの量です」とDavies氏は説明します。 「さらに、植え付けシーズン全体で約420リットルのディーゼル燃料を節約できます」
2000年の設立以来、Equalizerの製品は多数稼動しています。 2004年にStrenx®を採用して以来、同社は一貫して高性能鋼板を採用してきました。
「当初から特殊鋼を使用してきました。これ無くして現在の私たちはありません」と Schreuder氏は言います。 「特殊鋼を採用した初めての製品で、S355 タイプの鋼材を使用した当初の設計から約 40% の軽量化を実現しました」
Strenx®採用により、Equalizer社はお客様が求めている製品の耐久性や信頼性といった性能を実現してきました。 これら 2 つの重要な要素に加えて、グローバルな規模で競争力を維持できる能力も重要です。
Equalizer社の生産責任者のNicholas Davies氏は、新製品の設計の目標は特殊鋼へのアップグレードにとどまらない、と説明します。
「高強度鋼板のメリットについてはすでに理解しています。 ですから、スタート段階から高強度鋼板を採用します。 実際、機械のオリジナルのコンセプトと設計に高強度鋼板を取り入れています」
Strenx®700鋼材が農業機械の価値を上げる理由をご覧くださいこうした設計への革新的アプローチから、Equalizer社は高強度鋼管に注目しました。 これによりさまざまな可能性が開かれ、よりリーチが広く、多用性に優れた製品を生み出すことが可能になりました。
「現在、Equalizer社は機械の枠組みに高強度鋼管を採用する可能性を検討しています」とSub Sahara SSAB Special Steels技術開発マネジャーのRicardo de Villiersは説明します。 「同社はそれまで使用していた低グレードの素材よりはるかにコスト効率に優れている点を評価し、Strenx® Tube 700MLH を採用し始めました」
固い土壌で作業する際に生じる振動による、高頻度の負荷サイクル等の問題に対処するため、Equalizer社はSSAB と緊密に連携して、各部品に使用する鋼管の等級や厚さに関して正しい戦略を決定する予定です。
Equalizer社はStrenx®高性能鋼板を使用して、最高の製品を生み出す意欲を持つメーカーのためのプログラムMy Inner Strenx®のメンバーです。 メンバーはSSABからより良いサポートが得られるほか、オペレーターやユーザーにとっても、メーカーや優れた硬材や品質管理の徹底した製造技術で作られた製品を判別する手段にもなります。
このプログラムを通じて、Equalizer社はイノベーションに向けた取組みでSSABからアドバイスやサポートを得ることができます。
「長年にわたり、特殊鋼は当社に競争力をもたらしてくれました。これまでよりも優れた製品を提供し、世界水準のデザインを生み出す原動力となっています」とSchreuder氏は言います。 「そのためにはトップに立つ必要があります。それを可能にしたのがStrenx®です」