お客様の使用例

白川鉄工のHardox® HiAce製廃棄物コンテナが廃棄物を削減

2022年9月07日所要時間6 分

事例を詳しく見る

製品 Hardox® HiAce

国日本

企業白川鉄工

産業/業種リサイクル

35%の軽量化。50%少ない溶接部。そして、2.7倍長持ちするコンテナ。これが、白川鉄工が耐腐食性能を持つHardox® HiAce鋼で廃棄物コンテナを作り始めたときに達成したものです。

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製品 Hardox® HiAce

国日本

企業白川鉄工

産業/業種リサイクル

白川鉄工が提供するメリット：

高腐食性の酸性環境にも耐えるよう特別に設計された新たな耐摩耗鋼板
強度を維持しつつ、より薄い鋼板を使用することで重量を35%軽量化
よって、より多くの積載量を実現
空荷での移動では、トラックの燃料消費とCO2排出量を低減
補強材を不要にし、強度を維持し、ステンレス鋼よりも優れた性能を発揮

高品質を示すHardox® In My Bodyマークを配したディープブルーのコンテナボディ。

廃棄物コンテナで重量と廃棄物を削減する方法

日本最大のフックロールコンテナメーカーの1つである白川鉄工は、Hardox® 鋼を10年間にわたり使用してきました。しかし、同社は酸性環境での腐食とも戦うために特別に開発された耐摩耗鋼板であるHardox® HiAceについて聞いたとき、この製品についてさらに詳しく調査したいと思いました。

Hardox® HiAceは、同社が重いステンレス鋼から、より薄い鋼板を使用した軽量のコンテナに切り替えるのに役立ち、Hardox® HiAce重量を最大35%削減しました。より薄い板とは、すなわち満載したときより積載量が多くなることを意味します。さらに、空荷で移動するときのトラック総重量が低減されるため、CO2排出量も削減されます。

より多くの積載量を実現する軽量製品

「当社では、SUS304 ステンレス鋼の代わりに、できる限り Hardox® HiAce を使用するようにしています」と、白川鉄工の販売部長である白川敬太氏は述べています。コンテナの強度を維持するには、ステンレス鋼には多くの強化部材、そしてより厚い材料が必要となります。Hardox® HiAceで設計すると鋼板が薄くなってさらに強度が増します。コンテナの床に厚さ5 mm (0.197 インチ)のステンレス鋼ではなく、3 mm (0.118 インチ)のHardox® HiAceを使用しています。お客様はスラッジや飛灰その他任意の腐食性貨物を最大35%すなわちほぼ1トン(1.1ｔ)余計に積める、より軽量なコンテナをご利用いただけるわけです。

酸の影響を受ける用途

都市の廃棄物をごみ収集車やコンテナで輸送することはよく行われていますが、その場合、鋼板が摩耗と酸性環境に晒されるケースが多々あります。都市でのごみは、低いpH値環境を生み出し、また摩耗を加速させます。Hardox® HiAceはこうした腐食と摩耗のある環境下に耐え、耐用年数を大幅に向上させることができる新しい耐摩耗鋼板です。 pH値が低い酸性環境は、ゴミ処理施設や廃棄物から電気を生み出す発電プラント、製紙工場、鉄鉱石、炭酸カリウム鉱山そして農業に至るまで様々な産業に存在します。また塩類、硫化物、アンモニア、塩化物は酸性環境を作る化学物質の一部にすぎません。これらの課題をすべて解決するのが「Hardox® HiAce」です。 Acidic conditions with low pH levels are also present in many other industries, such as recycling facilities, waste-to-energy plants, pulp and paper mills, iron ore and potash mining, agriculture and process industries. Salt, sulfates, ammonium and chlorides are some of the chemicals responsible for creating an acidic environment. Hardox® HiAce is made to withstand all of these challenges.

Hardox® HiAceのメリットが役立つその他のアプリケーションを見る

「Hardox® HiAceが最大2.7倍の耐用年数を実現」

「酸化が発生すると、さまざまな摩耗メカニズムも同時発生します。」SSABナレッジサービスセンターの摩耗技術スペシャリスト、ヨナス・アレベルト談。「酸は鉄鋼表面を酸化されるため、さらに研磨性摩耗や孔食により劣化しやすくなります。Hardox® HiAceでは、この酸化プロセスを大幅に遅くらせ、材質硬度がフルに発揮され耐摩耗性が向上します。pH値が低い環境下での当社試験結果では、通常使われている450 HBW鋼板と比べた際、耐用年数が最大2.7倍長くなることがわかりました。」

また、SSABにおけるその他の試験結果によると、Hardox® HiAce は一般的な304ステンレス材等と比べて、耐久性が約20%優れていることが示されました。

ワークショップで時間と資源を節約

白川鉄工では、Hardox® HiAceはステンレス鋼を使うより全体の生産性が10%改善されたと計算となっています。特に溶接に関しては、約50%もの使用溶接材が削減されました。

Hardox® In My Bodyのメンバーシップが、お客様の信頼を高める

Hardox®は、日本でも認知度が高く、高い評価を受けている耐摩耗鋼板ブランドです。またHardox® In My Bodyプログラムのメンバーシップ制度が、白川鉄工をお客様が信頼できる高性能製品のサプライヤーとし、このフックロールコンテナ市場における優位性を確立しています。同社はSSABと緊密に協力し、コンテナの設計および製造を行っています。これにより、加工プロセスを迅速にし、耐摩耗鋼板の性能を最大限に活用することができます。