
よりスマートなクレーンブームを設計
構造用中空鋼管はさまざまな用途で採用されています。実際、最も一般的に使用されている鋼材製品の1つだと言っても過言ではありません。建設、輸送、リフティング、農業、エネルギー、リサイクル等、幅広い分野で構造用中空鋼管が重要な役割を果たしています。中空鋼管には、さまざまな形状、サイズ、鋼種、肉厚のものがあります。冷間成形または熱間成形のいずれかで製造され、シームレスまたは溶接タイプがあります。寸法と降伏強度がまったく同じであっても、製造方法によってはさまざまな種類の中空鋼管製品が生まれます。
冷間仕上げ溶接中空鋼管は、冷間成型鋼管とシームレス鋼管の優れた特質を兼ね備えています。Strenx® Tube 700QLH中空鋼管は、円筒状にロール成型後に連続的にシーム溶接された帯鋼で作られています。Strenx® 帯鋼を原材に採用することで、鋼管全体、特に周辺部の肉厚公差を極めて小さく抑えることができます。Strenx® QLH溶接熱間仕上げ鋼管は冷間成形鋼管とは異なり、熱間成形シームレス鋼管と同様にその後の熱処理工程でも残留応力が発生しません。これは作業性において大きなメリットです。
700 MPa(100 ksi)の最低降伏強度と 伸びがA5で最低でも14%あり、幅広い用途に最適です。
Strenx® Tube 700QLH熱間仕上げ中空鋼管はSSAB独自の高性能鋼板で作られています。高度な冶金技術により、中空鋼管は優れた溶接性、機械加工性、機械的特性を備えています。700 MPa(100 ksi)の最低降伏強度と 伸びがA5で最低でも14%あり、幅広い用途に最適です。SSABの熱間仕上げ中空鋼管は、低温時に優れた衝撃靭性を発揮します。-40°Cで40 J Strenx®製品は最も必要な時に確実に性能を発揮します。
Strenx® Tube 700QLH熱間仕上げ中空鋼管は調質済みでお届けします。このため、耐荷重構造に使用することが可能です。高い強度と軽量性が求められるクレーン等、リフティング用途で大きなメリットを実現します。
Strenx® Tube 700QLH の熱間仕上中空鋼管は長年にわたり最先端のクレーンのラチスブームセクションに採用されてきました。
より強度の高い鋼板を使用することで、ブーム全体の重量を増やすことなくクレーンのリフト能力を向上させることが可能です。さらに、ブームセクションに高強度鋼材を採用することで、クレーンのリフト能力を損なうことなく、より薄い鋼管を使った設計が可能になります。これによりブームセクションが軽量化し、ブームの全体的なリーチを延ばすことができます。特にたわみの制限を考慮した上で、クレーンの規格および設計パラメータが満たされている場合、高強度鋼板を使用することが可能です。
Strenx® Tube 700QLH熱間仕上げ中空鋼管は長年にわたり最新鋭クレーンのラチスブームに採用されてきました。その高い強度、優れた溶接性、寸法精度、表面品質は、クレーンブームの設計を改善する能力だけでなく、エンドユーザーに利点を提供し、ブーム製造効率も向上させるなど、世界中のお客様に喜ばれています。Strenx® Tube 700QLH熱間仕上げ中空鋼管は幅広い直径と肉厚でご用意しています。ご要望に合わせた肉厚も対応可能です。これにより、ブーム重量を最小限に抑えながら、最適な鋼管を設計に採用することができます。さらに、購入する鋼材の量を抑えることが可能です。
お客様の地域でご利用いただける寸法および納入条件については、SSAB営業部門までお問い合わせください。
オランダ企業Spierings Mobile Cranes社は Strenx® Tube 700MLHとStrenx® 700MCを採用した独自の移動式クレーンを設計し、市場をリードしています。
Strenx®高性能鋼板は現在お使いの製品の強度、軽量性、安全性、さらに競争性、持続可能性を向上させます。高性能鋼板という名にふさわしい、通常の構造用鋼を上回る優れた性能を発揮します。