2021年1月28日
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Hardox®鋼板を長年使用してきたRemu Oy社は、 優れた生産性や性能寿命など、その極めて優れた耐摩耗性を十分理解しています。
ローターは板厚6~25mmのHardox® 500耐摩耗鋼板を使用した目の細かい刃でできています。 刃は駆動装置に接続されているHardox® 500鋼管に溶接されます。
「溶接する部分が多いので、工程を最適化するためにSAABのテクニカルサポートに相談しました。 そこで勧められたのが、鋼の予熱を避けるためにマグ溶接機にステンレススティールワイヤを使用することでした。 結果は成功でした」とRemu社エンジニアのJussi Saari氏は言います。
当初、Remu社は耐摩耗加工したS355鋼管を使用していました。 この素材は満足のいくものではなく、生産に時間がかかるだけでなく、十分な耐用年数を発揮していませんでした。 Hardox® 500鋼管に切り替えることで、Remu社は鋼管の厚みを薄くして軽量化を実現しただけでなく、求めていた耐用年数の向上を達成しました。
ふるいバケットはガス管や油送管を保護するパッド素材、表土生産、汚染土の混合・曝気、石炭の粉砕、解体廃棄物・石壁・ガラスの選別など、さまざまな用途に使用されています。 適切な大きさの粒子はふるいを通過し、大きすぎる素材はバケット内に残ります。
Remu社のふるいバケットは、カスタマイズアダプターを使ってあらゆる種類の掘削機に装着できます。 油圧式ホースと掘削機の油圧システムが接続され、ローターのモーターを駆動します。
鋼管について問い合わせるHardox® 500耐摩耗鋼板の刃はHardox® 500鋼管に溶接されています。
鋼管は「チューブ」と呼ばれることもあれば、「パイプ」と呼ばれることもありますが、技術的な違いはありません。 「チューブ」といえば、たいていの場合は構造用途を指します。 一方「パイプ」と呼ばれる場合は、生コンクリート等の研磨作用の強い素材の注入等を指します。 Remu社の場合、Hardox®鋼管は構造要素に使用されているため「チューブ」に当たります。 Hardox鋼管の正式名はHardox® 400鋼管とHardox® 500鋼管です。 これらは常にHardox®耐摩耗鋼板と同水準の耐摩耗性と靭性を備え、 直径76.1 mm~133 mm、厚さ3 mm ~6 mm、最大長さ6,000 mmの円形鋼管が揃っています。
Hardox® 500鋼管は長さ調節後にRemuに納品されます。
Remu社はフィンランド中部のアフタリに拠点を置く家族経営の企業です。 製品はすべてフィンランド国内で設計・製造されています。 お客様に価値を提供する、高品質な土木製品の製造を信条とする同社は、 製品の強度、安全性、生産性の向上に常に取り組んでいます。
Remu社の事業方針は明らかに成果を上げてきました。 着実に事業拡大し、販売数は数千個に上り、売上の95%以上がフィンランド国外のものです。 同社はアメリカに子会社を置くほか、イギリス、ドイツ、フランス、ノルウェー、スイス、オーストラリアの主要市場に対応する広範なディーラーネットワークを展開しています。
Hardox® 400 鋼管とHardox® 500 鋼管は、スティールの硬度が重要となる吸引用途から、円形による荷重配分比が軽量性と耐久性に優れた設計を可能にする構造用途まで、さまざまな用途でその真価を発揮します。 耐摩耗性と構造性能を必要とする用途において、Hardox®耐摩耗鋼に勝る素材は恐らく存在しません。 外側・内側共に耐摩耗性を備え、硬度に引けを取らない優れた降伏強度を発揮します。
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