2020年4月17日
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機器のコンポーネントにとって、リサイクルは最も過酷な運転環境です。 リサイクルでももっとも一般的な形態のひとつ - ガラスリサイクルには多くの課題が存在します。 Hardox® Extremeを使用したガラスリサイクル機械は極めて優れたパフォーマンスを発揮するため、機器の寿命を延ばすことが可能です。
廃棄物の処分は機械が日々飲み込む廃棄物の処理にとどまらず、機械のダウンタイムによって無駄になった時間やお金も重要な問題となっています。 そんな中、多くのリサイクル・回収業者は、運転する機械の品質を管理することで無駄を減らすことが可能であることを認識しつつあります。
ガラスリサイクル業者は競争力を維持するためにも、機械の摩耗を最小限に抑える必要があります。 このため、ガラスリサイクル業者は耐用年数とライフサイクルコストの最適なバランスを常に求めています。
セラミック、クロム炭素オーバーレイ鋼板といった、ガラスリサイクル機械や工場で使用されている耐摩耗素材は優れた耐摩耗性を発揮します。 しかし、価格もメンテナンスも割高になりがちです。 したがって、収益性を確保する上で耐用年数を最大限に伸ばすことは適切な戦略とはいえません。 また、ライフサイクルコストについても考慮しなければなりません。 ライフサイクルコストは機械の費用とそのメンテナンス費を耐用期間で割って算出します。 第三の要素が、機械を使用可能な状態に維持するための素材と人材にかかるメンテナンス費です。
また、耐摩耗素材から生じる粉塵による完成品の質低下も許されません。
極めて清浄な鋼作りに取り組むSSABの製品は一般的な耐摩耗鋼板の450-500 HBWを上回る性能を発揮します。 公称硬度60 HRC(ロックウェル)、代表硬度650~700 HBWの世界一の硬度を誇る耐摩耗鋼板Hardox® Extremeはガラスリサイクル工場の過酷な要件にも応えます。
ガラスリサイクルの研磨環境および各種耐摩耗素材の性能を十分理解することを目的に、SSABは粉砕ガラス用の独自の摩耗試験を開発しました。 試験結果の一部はトロントで開催された第20回素材磨耗国際会議のジャーナル「Wear」でも発表されました。
SSABの摩耗試験装置は800 x 100 mm (3.15 x 3.94”) のスチール製ドラムでドラムの内周に沿って装着されたホルダー内に最大34の試片を入れることができます。 すべての試験は同一の条件下で行われました。
滑り摩耗条件下で、スウェーデン国内のガラスリサイクル工場から調達した粉砕ガラスを使用して数多くの耐摩耗素材の試験が実施されました。 この結果、SSABの耐摩耗鋼板Hardox® Extremeがクロム炭素オーバーレイといった素材より優れた性能を発揮することが明らかになりました。