ロール成形

ロール成形工程では、板板をさまざまな形状や断面を持つロールで徐々に複雑な断面形状に曲げることで、特殊な断面を生み出します。 金属薄板は通常コイル状に送り出されるほか、ブランクから送り出すこともできます。 通常は試作品ラインや単純部品のワイドフォーマットロール成形用に用いられるブランクラインに比べて、コイルラインははるかに複雑な断面を生み出すことが可能です。 非常に精度が高く、複雑なクロスセクションを一貫して生産することができるため、極めて厳密な公差、優れた表面仕上げ、長い縦寸の完成部品が可能です。

 

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手法

自由曲げでは、鋼板は金型の上部端に終始設置した状態にします。 必要な曲げ半径は素材の等級、金型の幅、ポンチ半径により異なります。 金型の間隔幅は調整可能です。 曲げ加工では、ストロークの長さで金型に鋼板を十分にプレスすることができます。 ポンチと金型にぴったり合った断面が鋼板に形成されます。 最も頻繁に行われるのはV-形状の金型を使った空気曲げ(自由曲げ)です。

曲げの際、鋼板の外側が引き延ばされ、内側は圧縮されます。 曲げ半径が小さいほど、素材にかかる圧は大きくなります。 このため、最低曲げ半径として素材に曲げ性があることが求められます。

スプリングバックは弾性ひずみが原因で発生します。 スプリングバックは降伏点、ひずみ硬化、金型幅により増加します。 なかでも、降伏点が最も大きく影響します。 スプリングバックは曲げ半径が小さくなるにつれ減少します。 スプリングバックの補正にはオーバーベンディングが行われます。

抵抗力によりプレスブレーキの上部および下部エレメントにたわみが生じる場合があります。 曲げ力が高ければ高いほどたわみは大きくなり、クラウニングが発生することで、曲げ加工を施した長さに沿ってビームの上部と下部の間に溝が発生する恐れがあります。溝は中央部で最も大きく、サポートフレームに向かって小さくなります。 薄板や四つ折り判鋼板をプレス曲げする際に縦方向の溝を補正しないと、機械の長さ全体で同じ角度を確保することができません。 クラウニングシステムは曲げ機械の弾性たわみを補正し、溝を最小限に抑えることで、機械の長さ全体にわたってより良い仕上がりを可能にします。 現在のプレス曲げにはこのような影響を最小限にとどめるための自動クラウニングシステムが搭載されています。 これは、完成部品の品質が極めて重要な意味を持ち、不良部品をほぼゼロにすることが求められる、高強度鋼材のプレス曲げで特に大切になります。

method

ロール成形の特徴

利点

  • 大型のシリーズには、ロール成形がプレスブレーキ曲げよりはるかにコスト効率に優れています。
  • 長い縦寸で正確な公差が実現可能
  • プレスブレーキ曲げに比べてより複雑な断面が生産可能
  • ロール成形では、プレスブレーキ曲げに比べて高強度鋼板でより鋭い半径が実現可能

欠点

  • 少ない部品では難しい スリットコイルが必要
  • 投資コストが高い
  • 工具のコストが高い
  • 各工程ラインの部品サイズ(幅、深さ)が限定される

推奨事項

ロール成形は、最低体積20,000kg相当超の部品から、最大幅800mmの原料までの、反復生産が可能な大型シリーズに適しています。


Roll forming

サービス内容 

SSAB Shapeでは世界各地で展開する自社センターおよびサービスパートナーネットのワークによるロール成形サービスを提供しています。 サービス内容:

  • 大型ロール成形ライン
  • 長さ~21,000mm
  • 板厚< 12.5mm
  • ストリップ幅

多くの当社サービスセンターでは、お客様の要件に合わせて部品のロール成形に、鋼管レーザー切断等の他の金属加工方法を組み合わせることが可能です。

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