Strenx® 960 E/F

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⼀般製品情報

Strenx® 960E/Fは板厚応じて最⼤850-960 MPaの降伏強度を持つ構造⽤鋼板です。Strenx® 960Eは、EN 10025-6のS960QLおよびS960QL1のStrenx® 960Fの 要件を満たしています。⼀般的な⽤途は条件の厳しい耐荷重構造です。

Strenx® 960E/Fの利点:

  • ⾼い精度による類い稀な鋼板内部の⼀貫性
  • ⾼い衝撃靭性による優れた耐破断性
  • 優れた曲げ加⼯性と表⾯品質
  • ⾼いHAZ強度と強靭性を兼ね備えた溶接性

⼨法レンジ

Strenx® 960Eは4.0〜120.0mmの厚さで、960Fは4.0〜100.0mmで利⽤できます。Strenx® 960Eは板厚に応じて、最⼤幅3350mm、最⼤⻑さ14630mmまで 可能です。⼨法の詳細は「⼨法プログラム」をご覧ください。

機械特性

板厚
(mmin)
板厚
(mmin)
4.0 - 53.00.157 - 2.087
降伏強度 Rp0.2
(min MPaksi)
960139
引張応⼒ Rm
(MPaksi)
980 - 1150142 - 166
伸さ A5
(min %)
12
板厚
(mmin)
板厚
(mmin)
53.1 - 120.02.091 - 4.724
降伏強度 Rp0.2
(min MPaksi)
850123
引張応⼒ Rm
(MPaksi)
900 - 1100130 - 159
伸さ A5
(min %)
10

横方向の試験片用.

衝撃靱性

鋼種
鋼種
Strenx® 960 E
横⽅向試験、保証衝撃エネルギー、10x10mmの シャルピー試験⽚。 1)
40 J / -40 °C29 ft-lbs / -40 °F
以下の要件を上回っています
S960QL
鋼種
鋼種
Strenx® 960 F
横⽅向試験、保証衝撃エネルギー、10x10mmの シャルピー試験⽚。 1)
27 J / -60 °C20 ft-lbs / -76 °F
以下の要件を上回っています
S960QL1

1) 別途合意がない限り、EN 10025-6オプション30による圧延垂直⽅向試験が適⽤されます。また板厚 6~11.9 mmに対しては、シャルピー試験⽚を使⽤するため、フルサイズ試験⽚(10x10 ㎜)との⽐較で、試験⽚の横断⾯を利⽤した試験での衝撃靭性数値を表しています。

化学組成(取鍋分析)

C *)
(max %)
C *)
(max %)
0.20
Si *)
(max %)
0.50
Mn*)
(max %)
1.60
P
(max %)
0.020
S
(max %)
0.010
Cr*)
(max %)
0.80
Cu*)
(max %)
0.30
Ni*)
(max %)
2.0
Mo*)
(max %)
0.70
B*)
(max %)
0.005

組織は微細結晶粒。*) 意図的合⾦元素。

炭素当量 CET(CEV)

板厚 (mmin)
板厚 (mmin)
最⼤ CET(CEV)
4.0 - 34.90.157 - 1.374
0.38 (0.58)
35.0 - 120.01.378 - 3.937
0.41 (0.67)

公差

Strenx®を見る詳細については、SSAB カタログの保証を参照してください。

板厚

公差は「Strenx® 板厚保証」に準じます。Strenx® 保証はEN 10029 ClassAを満たすと同時に、さらに⼩さい公差を実現します。

⻑と幅

SSABの「⼨法プログラム」に準じます。公差はEN 10029またはSSABとの合意後の基準に準拠します。

形状

公差はEN 10029に準じます。

平坦度

公差はEN 10029 Class Nよりさらに厳格な「Strenx® 平坦度保証Class C」に準じます。

表⾯特性

EN 10163-2、ClassASubclass3に準じています。

納⼊条件

Strenx® は焼き⼊れ・焼き戻し鋼板での納品です。この厚板材の切断⾯は、せん断ないしは熱溶断処理です。要望により⼨法切断での出荷も可能で す。

納品要件はSSABカタログ内「Strenx® 保証」またはwww.ssab.comでご確認ください。

ファブリケ−ションとその他の推奨事項

溶接、曲げ、機械加⼯

推奨事項はSSABのカタログ(www.ssab.com)をご覧になるか、テックサポートまでお問い合わせください。

曲げ性は「Strenx®曲げ保証クラスB」に準拠しています。

Strenx® 960E/Fの機械特性は焼き⼊れと焼き戻しを⾏うことで⽣まれます。納品条件として記載されている特性は550ºCを超える温度にさらされた後は維 持されません。

本製品に曲げ、溶接、切断、グラインダー、その他の加⼯を⾏う際は、適切な安全衛⽣予防策をとってください。特に、防錆塗装の鋼板へのグラインド がけの場合、粒⼦濃度の⾼い粉塵が⽣じる場合があります。