2022年8月19日
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増大するインプットコストやメンテナンスコストへの対策を説明します。Triel HT はシャーシの設計を改良して、積載能力が 5% アップしました。さらに、シャーシの軽量化、積載量アップ、収益増加も実現しました。
同社でハイウェイタンクエンジニアリング開発を担当するエルトン・アーンハルト氏によると、この新しいソリューションの模索は、市場競争と液体貨物輸送の卓越性という目標の組み合わせによって引き起こされました。
「以前は投入コストが低かったため、車両の重量は懸念材料ではありませんでした。』
「ここ数年で、価格が予想より上がったことから、機械の向上につながる製品を探していました。この点を踏まえて当社は積載能力アップと車体の軽量化に注目するようになりました。
3 軸タンクセミトレーラーの従来のシャーシは、最大 35 トンの荷重を運搬できます。しかし、Strenx® 700MC 鋼板製の新しいシャーシと新しいアルミニウム合金タンクの開発により、Triel HT は 2 トンの軽量化に成功しました。つまり、新タンクトレーラーを搭載した車両の実質積載能力は37トンになります。
アレンハルト氏によれば、これは大きな利益です。
「実質積載量アップにより、機械とTCGWの軸形状はそのままで 5 %の収益増を実現することができました。積載能力 5 %アップにより、ディーゼル、タイヤ、メンテナンス等の投入コストを相殺できます。例えば、トレーラーが毎月 4 往復走行する場合、795€以上の収益アップとなります。」
また、タンクセミトレーラーは積荷場所に到着するまで空の状態であることから、ルートも考慮すべき重要な要素です。
「2 トン減は明らかに燃料の節約につながっています。」とアレンハルト氏は説明します。「メリットは車両が大型であればあるほど、よりはっきりと実感できます。37 トンの積載能力を持つ 18 台の車両から、収益アップに加えて、ひと月あたり 14,000ユーロを節約することができます。」
つまり、ステンレス鋼や従来の合金で作られたセミトレーラーと比較した場合、Triel HT の Strenx® 鋼板やアルミニウム合金を使用した燃料タンクセミトレーラーの所有者や事業者への投資利益率はわずか 10 か月です。
新しいシャーシ設計の開発は、躊躇のない迅速なプロセスでした。このプロジェクトでは、Triel HT の Marciano Dalla ディレクターが説明してくれたように、原材料の品質も明らかになりました。
「SSAB の高強度鋼板を使用して革新的な製品を開発することが可能です。」と同氏は言います。「当社はStrenx®の利点を理解した上で、より頑丈で軽い製品作りに使用しています。これにより軽量化、性能向上、機械の寿命向上といったメリットを享受しています。さらに、SSAB のサポートがプロジェクトのために各種サービス、知識、リソース、方法をシェアしてくれます。」
「どんな状況でも機能をしっかり果たす製品を提供できる、セミトレーラーの新設計プロジェクトを通して、会社が順風満帆で、そしてお客様に満足頂いていることを改めて実感しました。」
70年の歴史の中で、Randon Companies の一部である Triel HT は輸送ソリューションを開発し、120 か国以上でグローバルな立場を確立してきました。ブラジルに拠点を置く同社は、トレーラー・セミトレーラー、自動車部品・金融サービス部門のリーダーです。トレーラー、セミトレーラー、トラック車体、ワゴン、その他輸送機器を幅広く製造しています。
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