Strenx 960 HR W

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⼀般製品情報

960 MPaの降伏強度を持つ高強度構造用鋼板です。

Strenx® 960 HR Wはより強度と軽量性に優れた構造を目指し、冷間成形のために作られた最低960 MPaの降伏応力を持つ耐候型熱間圧延鋼板です。

Strenx® 960 HR WはEN 10149-2のS960MCに関する要件を満たすか、または上回っています。Strenx® 960 HR Wは耐腐食性に優れているため、メンテナンスや防食処理の必要性を最小限に抑え、製品のライフサイクルを通してメンテナンスコストを大幅に削減します。一般的な用途は移動式クレーン、コンテナ、鉄道貨車、軽量の輸送装置や構成材です。

⼨法レンジ

Strenx® 960 HR Wはコイルおよびスリットコイルでは3.0~6.1mmの板厚と最大幅1860mmで、 ご希望のサイズに切断した鋼板では最大長さ12.3mでご用意します。

機械特性

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    板厚
    (mmin)
    降伏強度 ReH 1)
    (min MPaksi)
    引張応⼒ Rm
    (MPaksi)
    伸さ A5
    (min %)
    曲げ⾓度90°度の場合の 最⼩内側曲げ半径 2)
    3.0 - 6.10.118 - 0.240 960139 980 - 1250142 - 181 7 3.5 x t
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    比較

      機械特性の試験は縦⽅向に⾏われます。

      1) ReH が適⽤できない場合は、Rp0.2 を⽤います。

      2) 縦⽅向および横⽅向。

      衝撃靱性

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        鋼種 横⽅向試験、保証衝撃エネルギー、10x10mmの シャルピー試験⽚。 1)
        Strenx® 960 HR W 27 J / -40 °C20 ft-lbs / -40 °F
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          鋼種
          Strenx® 960 HR W
          横⽅向試験、保証衝撃エネルギー、10x10mmの シャルピー試験⽚。 1)
          27 J / -40 °C20 ft-lbs / -40 °F

          1) ご注⽂時のご指定に応じて、EN 10149-2( -20°C /minimum 40J)に沿った衝撃試験も実施可能です。

          板厚が ≥ 5mmのものについてはEN ISO 148-1に沿った衝撃テストが⾏われます。規定最⼩値は試験⽚の原⼨に対応します。

          化学組成(取鍋分析)

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            C
            (max %)
            Si
            (max %)
            Mn
            (max %)
            P
            (max %)
            S
            (max %)
            Cr
            (max %)
            Cu
            (max %)
            Ni
            (max %)
            0.12 0.30 1.20 0.02 0.010 1.60 0.70 0.50
            パラメータを比較

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            比較

              組織は微細結晶粒。

              炭素当量 CET(CEV)

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                板厚 (mmin) 3.0 - 6.10.118 - 0.240
                標準CET (CEV) 0.29 (0.54)
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                比較

                  板厚 (mmin)
                  標準CET (CEV)
                  3.0 - 6.10.118 - 0.240
                  0.29 (0.54)
                  CET and CEV formula

                  公差

                  Strenx®を見る詳細については、SSAB カタログの保証を参照してください。

                  板厚

                  公差は「Strenx® 板厚保証」に準じます。Strenx® 保証はEN 10051より⼤幅に狭い板厚公差を提供します。

                  ⻑と幅

                  幅・⻑さの公差はSSABの基準に準じます。SSAB基準はEN 10051より狭い幅・⻑さの公差を提供します。⻑さの公差は⻑さ調整鋼板のみに当てはまり ます。

                  形状

                  公差はEN 10051に準じます。ご要望に応じて、SSAB基準に沿った、さらに狭い公差も可能です。

                  表⾯特性

                  EN 10163-2、ClassASubclass3に準じています。

                  納⼊条件

                  熱加工圧延済み。Strenx® 960 HR Wは表面を圧延した状態でご用意します。酸洗表面は限られた板厚で提供可能です。

                  納品要件はSSABカタログ内「Strenx® Guarantees」またはwww.ssab.comでご確認ください。

                  ファブリケ−ションとその他の推奨事項

                  溶接、曲げ、機械加工

                  Strenx® 960 HR Wは溶接、冷間成形、切断で高い性能を発揮します。

                  Strenx® 960 HR Wは熱間加工を要する用途や400°Cを超える熱処理には適していません。規定温度を超えると保証されている特性が失われる場合があります。

                  Strenx® 960 HR Wは優れた溶接性を備えています。溶接時の機械的特性の要件は用途により異なります。また、最適値に関する詳しい情報は、技術サポートにお問い合わせください。

                  Strenx® 耐候性鋼板の塗装は簡単で、塗料の付着性も良好です。これにより、部品のメンテナンス間隔をさらに延ばすことができます。パチナの均一な色を保つため、すべての不純物を鋼材の表面から取り除く必要があります。油や保護グリースなどの有機不純物は、適切な溶剤で洗浄・除去する必要があります。

                  表面酸化、酸化物、錆は、ショットブラストまたはピッキングで除去できます。これにより、パチナ形成プロセスも促進されます。4 mm未満の板厚には、ショットブラストはお勧めしません。清浄な耐候性鋼の表面は、繰り返し表面を濡らし乾かすことで、パチナをあらかじめ形成することができます。

                  成形に関する情報については、SSABのカタログ(www.ssab.com)をご覧いただくか、テックサポート(英⽂のみ)まで、お問い 合わせください。

                  本製品に曲げ、溶接、切断、グラインダー、その他の加⼯を⾏う際は、適切な安全衛⽣予防策をとってください。