ITC 社が Hardox ® 500 Tuf 耐摩耗鋼板にアップグレードすることで、スクラップ ダンプの重量を 35% 削減

ITC（インターナショナル・トレーラー・カンパニー）は、2010年にサウジアラビアのジェッダで設立されました。同社は、建設廃棄物の輸送に使用されるさまざまな種類や大きさのダンプ、タンカー、コンテナを製造しています。

製品の製造に高品質な素材を使用することへの誇りを持ち、2013年以来、SSABの製品を使用しています。2022年、ITCはスクラップ・ダンプに使用している鋼材を普通鋼からHardox^® 500 Tuf 耐摩耗鋼に切り替え、非常に良い成果を得ました。

「最終製品の重量が 16 トンから 10.5 トンに大幅に軽量化されました。これは、ディーゼル燃料の消費量やタイヤ代などの運用コストの削減という点で、最終顧客に大きなメリットをもたらしました」と、ITCの最高経営責任者（CEO）であるアイマン・アルジャバルティ氏は述べています。

さらに、ITCがスクラップコンテナに使用していた普通鋼をHardox^® 500 Tufに切り替えたところ、最終製品の重量が2.3トンから1.5トンにまで減少しました。

ITC は 2011年に最初のコンテナを製造して以来、建設廃棄物輸送セクターで急速に成長してきました。現在、同社は 100 人以上の従業員を擁し、建設廃棄物用に16 種類以上の製品を提供しています。

ITCは当初、Hardox^® 400耐摩耗鋼板を使用していましたが、その後Hardox^® 450耐摩耗鋼板へ切り替えました。最近では、60立方メートルのスクラップ・ダンプの素材を6mm/8mmの普通鋼から4mmのHardox^® 500 Tufにアップグレードしています。また、全長20フィートのスクラップコンテナを従来の5 mm/6 mmの普通鋼から3 mm Hardox^® 500 Tufへと切り替え、その結果、30 ％以上の軽量化を実現しました。

「当社の製品に Hardox 鋼板を採用することで、重量を大幅に削減することが可能になり、製品の耐用年数とトレーラーが支える重量において、エンドユーザーにプラスの影響を与えることは間違いありません」と アイマン・アルジャバルティ 氏は言います。

ITCのダンプボディとコンテナは、輸送物の性質上、厳しい運転条件や要求に耐えるものでなければなりません。幸い、Hardox^® 500 Tuf耐摩耗鋼板はへこみと亀裂の両方に高い耐性を発揮します。SSABのモハメド・カディブ地域営業マネージャーによると、 Hardox^® 450からHardox® 500 TufにアップグレードすることでITCの製品の寿命を40％向上させることができました。

しかし、Hardox^® 500 Tufは高い靭性と硬度を備えていながら、作業性に極めて優れ、Hardox^® 450と同様に切断、曲げ、圧延を容易に行うことができます。

「ダンプボディは非常に軽量であるため、環境にもメリットがあります。これにより燃費が良くなります。」とモハメド・カティブ マネージャーは言います。

ITCにとって、SSABとの取引は、鋼材の優れた品質だけでなく、多くの利点があります。その1つとして、SSABは材料の選択、曲げ、溶接に関する専任の技術サポートを提供しています。また、両社は協力して製品を最適化し、SSABはITCのエンジニアの製造・加工技術の訓練にも協力してきました。

「当社にとって、SSABの最も優れた点は、単なるサプライヤーではなく、パートナーであるということです」とITCのCEO、アイマン・アルジャバルティ氏は言います。お客様のニーズを満たし、私たちの希望に沿う製品に出会うたびに、SSABから常にエンジニアリングに関する最新情報を提供してもらい、それを製品に反映させています。現在は、Hardox以外の材料を使用した新製品を開発するため、SSABと共同で研究を行っており、Strenx高強度構造用鋼を採用する予定です」

ITC は 2023 年からHardox^® In My Body カスタマープログラム のメンバーです。アイマン・アルジャバルディ氏は、これは機器の品質を認めたマークであり、優れた設計慣行と純正 Hardox^® 材料の使用を保証するものだと言います。

「2013年に始まったSSABとの協力関係は、 今後も強力なパートナーシップを維持するというコミットメントとともに、その継続的な性質を示しています。Hardox In My Bodyは知名度が高く、新しい地域で見込み客を顧客に転換する上で役立っています」とアルジャバルディ氏は締めくくります。